特別実習にいたしましょう (Page 5)
「せっ……」
目の前に出されたそれに釘付けになる。
「ほら、佐伯さんも恥ずかしいところ見せて」
先生の手に誘導される。胸を触っていた手は、お腹を通って下腹の奥へ。
先生の手が太ももの内側を撫でる。
言葉にならない声が吐息とともに漏れる。
先生はカメラをベンチの端に置き、右手で自身のものをしごき始めた。
先生の手の中でそれはビクビクと動いている。
透明な液体が、膨張したペニスから垂れる。
その様を眺めながら、わたしも自分の秘部を割って指を滑り込ませた。
クリトリスはすぐに見つかった。感度が上がっていて、つんと突くだけで、ビリビリと何かがこみ上がってくる。
「ぁ……っ……あぁ、ッん」
蜜を取って秘部全体を指でくすぐる。クリトリスを擦るたび、腰がガクガク震えて止まらない。
先生もだ。かすかに腰が揺れている。
熱っぽい目で先生はわたしを見ている。羞恥心はまだあるが、今はどちらかと言えば優越感に似た感情の方が強いかもしれない。
先生の、自身のものを扱う手が速くなる。わたしも、奥からじわじわと快感が押し寄せてくる。
立っていられなくなったのか、先生はわたしに跨るようにベンチに膝をついた。肌が触れ合うほど近い。耳たぶに先生の唇が触れる。
「名前、呼んで。ぼくの、佐伯さん……」
杏梨、と名前を呼ばれ吐息が耳にかかる。背筋がぞくぞくと震える。
体温が上がっているせいか、先生の肌の匂いが強く香る。いいにおい。
「せんせ……はすみせんせぇ……ぁ…んぁ…はすみせんせッ…ぇ…………ぁ……は…ぁ」
先生の名前を連呼して叫ぶ。先生も耳元で囁くように名前を呼んでくれる。
名前を呼ばれながら耳を噛まれたとき、わたしは電気が走ったように身体をヒクつかせた。きゅんきゅんと蜜部が締まる。
ぐったりと脱力していると、胸に温かいものが、ぱたたっとかかった。
「…ぁ…………、え……?」
指に取ってみると、それは白くてねばねばとしていた。
おずおずと先生の方を見る。すると先生は俯いて肩で荒く呼吸をしていた。膨張の収まったペニスの先から、胸にかかったものと同じものが、どくどくと溢れ出ている。
これは、まさか。
「せん……っ」
先生が顔を上げた。眉を下げ、少し苦しそうな表情を浮かべている。
「あ………ごめん…」
先生は腕を伸ばし、わたしの胸にかかったものを指で拭った。しかし、べとべとしているせいで、綺麗にはぬぐい取れずお腹まで白濁の液はびよんと伸びた。
つい身体がぴくりと跳ねる。
伸ばした手を離さず、先生はそのまま指を下腹まで下げた。
治りつつあった、熱が再燃する。指が下がって、わたしの大事なところに近づくにつれ、再び蜜が溢れてくる。
蜜で潤った指が、ナカに入ってこようと、膣口をほぐすようにねちこく触ってくる。
「佐伯さん」
今度は先生がねだるように尋ねてくる。
「今はゴムがないから入れられないんです」
眉を困らせながらもその表情は恍惚としていて、次に問う質問に対して、絶対にわたしがノーと言わないと知っている顔。目を細めて、楽しそうに口の端を上げる。
「時間外ですが、夜に撮影会の続きをやりませんか?もちろん残業代は出しますし、特別手当てもサービスします。ただひとつ、ねえ僕の、名前を呼んでくれませんか。僕の名前、ご存知でしょうか?蓮見涼介といいます」
ねぇ杏梨、いいでしょう?って。
Fin.
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