特別実習にいたしましょう (Page 3)
「どうかしましたか?」
ん、ああ、いや、と先生は決まり悪そうに言葉を濁す。
「左の…だけ、立っていたので……」
わたしは反射的に胸を両手で押さえた。火でも点いたかのように顔が熱くなる。恥ずかしさのあまり、わたしは顔を俯かせた。
「あ……不躾でした。すみません……」
先生がわたしの肩を抱く。
でも……、と先生は目を輝かせた。
「でも、とても美しいです……。あなたのその顔」
顎を掬われ、先生と目が合う。
「もっと見せてくれませんか」
そう言って、優しく唇を吸われた。
柔らかい感触が唇の上に乗る。それはねっとりと舐るように時間をかけて輪郭を撫でた。唇の柔らかな感触を一通り堪能した後、唇を割って、するりと舌が入り込んでくる。
「はっ、あ……んっ」
息が上手に吸えない。呼吸しようと押し返すも、離すまいと先生の舌が絡みついてくる。
手で耳を塞がれる。舌が唾液をかき混ぜる音だけが鼓膜で反響する。
くちゅ、ちゅ、っと舌が合わさって離れる音。その合間に、次第に大きくなってくる自分の喘ぎ声。内股が熱くなる。
「…はぁ……ぁ…、せんせぃ…」
唇が離れると、舌から舌に細い唾液の糸が渡った。涙が視界を覆って、先生の顔がぼやけて見える。
パチパチとしぱたいていると、ぺろりと口から溢れる唾液を先生が舐めとった。
「佐伯さん。自分で触って、もう片方立たせられる?」
涙を拭って見た先生の顔は、目尻が赤くて恍惚とした表情をしていた。
カメラを持っていない方の腕を伸ばし、水着の上から、わたしの乳首をそっと撫でる。
わたしはため息のような声を漏らし、ピクッと身を震わせた。
「はい……」
わたしの返事に、先生は満足そうに頷いた。1歩下がってカメラを構える。
わたしは水着の上から、自分の胸を撫でた。けれども自分では、ナイロン生地の上で指が滑り、刺激が上手く伝達しない。
カメラのシャッター音が聞こえる。
見られている。あの視線で。
腰のあたりがゾクゾクと粟立つ。
わたしは背徳感を味わいながら、水着の端から手を滑り込ませた。
せせこましい水着の下で、こまごまと指を動かす。
つまんで、はじいて、きゅっと捻ると秘部まできゅんと切なく疼く。
思わずため息が漏れる。
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