酔った先輩を家まで送ったら…… (Page 3)

「入れても、いい?」

私が頷くと、先輩はコンドームの袋を取り出し、口で破いた。そのさまがいつもの先輩と違って男らしくてドキドキした。

コンドームをつけた先輩は、私のあそこにペニスをあてがう。

その熱さに緊張していると、先輩が怖くないよと言って手を握ってくれる。

「じゃあ、入れるね」

「はい……あッ……」

指とは比べ物にならないくらいの質量に、息が詰まる。奥まで挿入され突き動かされると、身体の中心がじわっと熱くなって、足のつま先までしびれるくらい気持ちよくて。どこかに力を入れていないとバラバラになってしまいそうだった。彼が動くたび、あっあっと壊れてしまったみたいにひっきりなしに声が出てしまう。

「せん、ぱいッ……!みずき、せんぱい……ッ!」

「くッ……、ゆい……ッ!俺、もう、ヤバい……!」

恋人つなぎになった手にぎゅっと力がこもる。私ももう限界だった。

「あっあッ、も、だめです……、あっ、んぅ~~~~~~ッ!」

膜ごしに先輩が達する気配を感じる。一緒に気持ちよくなってくれたみたいでほっとした。

イった後しばらく震えの止まらない私を、瑞樹先輩はずっとずっと、抱きしめ続けてくれていた。

 

向かい合って寝転がりながら見つめ合う。しばらくの沈黙の後、先輩がバツの悪そうな顔で切り出した。

「順序が逆になっちゃったけど、さ。唯ちゃん、俺と付き合ってよ」

「……はい」

嫌なわけがなかった。むしろ、これから晴れて恋人同士になれるという事実に、私は人知れず心を躍らせていた。

先輩は私をぎゅ~っと抱きしめて言う。

「これからは、ちゃんと大切にするから」

あっ、でも。そう言ってもうひとつ付け加えられる。

「でも俺、困ってる唯ちゃんも大好きだから、たまにはちょっといじめさせてね?」

瑞樹先輩は私の額にちゅっとキスをして、ふわりと柔らかく笑った。

「……ほどほどにしてくださいよ?」

許してしまうのは惚れた弱みって言うのかな。

私はお返しにと、瑞樹先輩の唇にキスをお見舞いした。

Fin.

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