みて、みないで (Page 4)

『あれ?ハズレ?じゃあ……そうだなぁ………。うーん。あっ、もしかして………自慰してた?』

「え!??!?自慰?!!?!」

『え?自慰……。オナニーのことだけど……もしかして当たってた?』

電話越しに、彼がにやりと笑っているのがわかる。

「違う!全然違うよ!してないよバカだなあ!」

『ふぅーん?じゃあ何してたの?ねぇ、オレと亜里沙の仲じゃん、教えてよ?』

声のトーンを落として、「オレで抜いた?」とポソポソ囁かれる。その声にぞわぞわと反応してしまう。

「……ッ……してない……」

『いぃーじゃん別にしてても。オレで抜いてよ。ねぇ亜里沙のかわいい声聞きたいなぁ』

「ばかじゃないの……」

ねぇねぇとねだられると叶えてやりたくなるのが、彼の魅力で、ずるいところだ。

『どこ?どこ触って気持ちよくなった?教えてほしいなぁ』

彼の声で、お預けをくらっていた蜜部が、触ってほしそうにまた疼き始める。イケてないから余計に切なく感じる。

『さっきぃ、やたら電話切りたがってたし、実はまだイッてないんじゃない?このままオレと気持ちいいことしようよぉ』

こいつ調子乗りやがって……。という感情も虚しく、手は下腹をゆっくり下がり、秘部に向かう。

『どう?どっか触ってる?今なにしてるの?』

「……っん……指でクリ…さわって……ます」

『いきなり触って大丈夫?痛くない?』

「さっきからちょっと、濡れてたから……」

『え!オレとの会話中から?わぉ、えっちだぁ。じゃあ会話してるときもずっとモジモジしてたのかな?見たかったなぁ。可愛かったろうね』

羞恥で顔が赤くなる。

『次は?今、何してる?』

「は……ぁ…ん、まだ……」

『よく濡れてるようなら、ナカに指入れてごらんよ』

「う、ん………」

『気持ちいいとこわかる?』

膣に異物が入る違和感。自分で入れると変な感じがする。

『オレが教えてあげる。あのねぇ、手のひらを上に向けて指を第2関節くらいまで入れて、あっ、オレは中指をなんだけど。そしたらこうクッと指を曲げて、指の腹で上をすりすりぃーってする感じ』

「……んっ………ん…ぅ……」

『わかった?あのねぇ、あっ!ここじゃねってわかるところがあると思うんだけど……』

電話の向こうで裕翔がうーんと唸る。

自分で指を挿入しても、気持ちいいところはわからないし、不必要に焦らされているようで、熱ばかりが高まる。

彼には見られていないとはわかっているものの、自分がはしたない格好をしている気がして、思わず唇を強く噛み締めてしまう。

指を動かすたびに、こもった声が漏れる。

『あっ、声我慢しないで。亜里沙がしてるとこオレには見えないから、オレには声しかないんだよ。どう?気持ちいいとこ見つかった?教えてほしいなあ』

「ん……っ!だめッ…わかんない、…ぁあ……っ、わかっ、んないぃ………ぁ…ん……」

『んんーー。そのへんなんじゃないかと思うけど……。もうちょっと、ちょいちょいって指でくすぐってごらん。空いてる指でクリも触ってさ』

「んっ……あぁ……あっ、……ぁん…ぁ……あ…!」

『おっ!上手上手!声、えっちでかわいいよ。気持ちいいのかな?』

嗚咽とも悲鳴ともつかない嬌声をあげながら、必死で裕翔の名前を連呼する。

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