坊ちゃまはダメメイドがお好き (Page 3)
「んう!いっ、あっ、あっ、あ!ば、ばーにゃーっ、どしゃまっ……あ、んっ、あああ!」
呂律もはっきりと回らなくなったフレデリカの声に、バーナードは微笑む。
「人の名前すらはっきりと言えなくなってしまったの?とことんダメなメイドだね」
「もうしわけっ、ございましぇっ……んあ、はあっ、あっ、あっ!」
肉のぶつかり合う音が激しさを増し、水音の淫猥な音も激しくなっていく。
絶頂へと近づいていたバーナードはフレデリカを抱き寄せ、快楽に集中する。
「バ、バーナード様っ……私、もうっ……あっ、あ……イクっ……イキますっ……!!」
自分の身体を抱きしめるバーナードの手の甲を握りしめ、フレデリカは言った。
縋るように自身の手を握ってくるフレデリカが愛おしく、バーナードはそのままフレデリカの首筋にキスを落とす。
フレデリカには見えない所有痕だが、誰かからは見えるはずだ。
その事実がまた、バーナードを昂らせた。
「今度はちゃんと言えたね……いい子だっ……」
激しく打ち付けられるバーナードの腰にフレデリカは翻弄され続け、そして二人は同時に達した。
「イクっ……イッ……あ……はあ、あ……」
身体の中を満たしていくバーナードの熱を感じながら、フレデリカは身を震わせる。
バーナードは一度強くフレデリカを抱きしめた後、ゆっくりと男根を引き抜いた。
それと同時に白い熱が溢れ出て、バーナードの支配欲が刺激される。
「……そろそろできてもおかしくないと思うんだけどなあ」
フレデリカのそこをかき混ぜるように指で弄るバーナードは呟いた。
その独り言は、緩い快楽を享受しているフレデリカには聞こえていない。
「まあいいか。君はまた明日も失態を犯すだろうから、その時にまた仕込んでやればいいだけだものね」
そう言ってバーナードはフレデリカの頬に軽いキスをする。
フレデリカはまた謝罪の言葉を言い続けていた。
「バーナード……様……申し訳、ございません……」
「いいんだよ、フレデリカ。君はそのままでいてくれ」
声に出さず、言葉は紡がれる。
(そんな君を愛しているのだから)
バーナードの濁った愛に、フレデリカは未だ気付いていない。
Fin.
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