密室と目隠し~憧れの彼にハメられたお話~ (Page 3)
その時、ピカッと部屋全体が光って、数秒後に大きな音がした。
「きゃっ」
突然の雷鳴に、思わず声が出てしまう。
とうとう雨が降ってきたらしい…昔から雷は苦手だ、ものすごく。
それと同時に、雨が思い切り窓を打つ音が部屋全体に響いた。
「すごいですね、ゲリラ豪雨かな」
「そっ…そうですね…」
自分の身体を抱きしめるように、腕をさする。
元々部屋が暗いせいで、雷がいちいち激しく光る。
「…っ!」
また大きな音がして、反射的に身体が跳ねてしまった。
(こわい…)
いつもならカーテンを閉め切って、イヤホンを付けて凌ぐのに。
雷をもろに味わえるような状況に、大人げなく身体が震えてしまう。
「大丈夫ですか?」
「あっ、すみません大丈夫でっ…きゃっ!」
また部屋全体が光った。
私は、すぐに来るであろう大きな音に目を瞑り、身体を縮こませる。
「もしかして、雷苦手?」
「うぅ…はい…」
こんなビクビクしてしまっては隠しきれそうにないので、白状する。
瀬名さんは、窓の外を見ながら「うーん」とうなる。
「まだ止みそうにないし…あ、いいこと思いつきました」
ニコッと効果音がつきそうな笑顔をされて、なんとなく後ずさる。
瀬名さんは笑顔なのに、『いいこと』な気が全くしなかったのだ。
最高でした
彼と一緒に読みました
アイマスクをして立バックで頑張りました😅
次回作待ってまーす
真由美 さん 2025年6月29日