ハプニングバーで女装男子に捕まりました
美琴は失恋した。彼氏が浮気をしていたのだ。憂さを晴らすために立ち寄ったハプニングバーで美琴は女装の美青年アスカと出会う。アスカと意気投合した美琴は彼の誘いを受けてハプニングバーで女装姿のままのアスカに抱かれるのであった。
彼氏の浮気で失恋したのでハプニングバーに来たと私が言ったら、その子はカラカラと陽気な声で笑った。
「つながりがあるのかないのかわかんない動機ね」
その子はアスカと名乗った。
見た目はどう見ても女性だけど、女装が趣味の男だという。
長いつやつやした髪はウィッグだろうか。
ミニのワンピースからすらりと伸びた脚が美しい。
「私はねー、かわいこちゃんを漁りに来てるの。今日のターゲットはあなた。そう美琴ちゃん。あなたよ」
アスカはそう言って、カクテルの入ったグラスを傾けた。
「男が好きなんじゃないの?」
「ううん。目いっぱいきれいに女装して、きれいって言ってもらうのが好きなの。それとなにより女の子が好き」
そういうもんなんだ。
私はなんとなく納得して、カクテルをあおった。
視界の端に濃厚なキスを交わすカップルが見えた。
「美琴ちゃんはどうなの?アスカじゃいや?」
「ううん。そんなことない」
それは本音。
彼氏に浮気されて男に不信感バリバリの今、見かけだけでも男から離れた、美しいアスカに私は惹かれていた。
「今は『女の子どうし』仲良くしたい気分かなってとこだし。アスカ大歓迎」
「まあうれしい」
アスカが耳元でささやく。
吐息がくすぐったい。
ハプニングバーではこうやってバーカウンターで合意を得てから行為を行う部屋へと進む。
「じゃ、行こうか。はい、立って」
アスカが私の手を引く。
長くて関節のゴツゴツした手は立派なオスのものだった。
彼以外の男の人とエッチをしたことない私が今からアスカという女装青年とエッチをする。
別離の反動とはいえ大胆この上ない。
*****
通された個室で、アスカは私の肩に手を回してきた。
「美琴ちゃん、細くてちっちゃくって可愛いね」
「アスカもきれいだよ。化粧も丁寧に決まってて、すらりとしてて」
「うれしー。もっと言って。きれいって言って」
「キレイ。アスカ」
「美琴ちゃんも」
アスカはそう言うと私の唇に自分の唇を重ねた。
丹念に塗られたリップの感触がした。
まさに女の子とキスをしている感覚。
アスカの胸をワンピース越しに触ってみる。
ぷっくりと膨らんで柔らかい。
「上手にできてるでしょ。ブラにパット入れてるんだけどね。じゃあ次は天然もの触らせて」
アスカはそう言うと、同様に服の上から私の胸を触ってきた。
「あ」
やわやわと優しい手つきでアスカは私の胸をまさぐる。
「んー。やっぱり天然ものは最高よね。柔らかくてあったかい」
「やだっ。天然とか。アスカ変」
そのまま私はベッドに押し倒された。
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