双子アナスタシア (Page 5)

ぐっと腰を掴まれ、激しく奥を打ち付けられる。打ち付けられるたびきゅんきゅんとナカが締まり、快感を享受することに余念がない。

「ほんとっ、持たない…」

「あーっ、あ、はぁんっ!またイッちゃう!」

口を開いても零れるのは嬌声と限界を訴える声だけで、あまり意味のある言葉は紡げない。何かの拍子に角度が変わったのか今までとは違う痺れるような快感が背筋を駆けあがった。

「ひゃあん、そこっ、ああん!」

「ここか」

ピンポイントにいいところばかり擦られて、甘イキとは比べ物にならない快感が迫りくる。

「あ、あ、も、イクっ、イッちゃう!」

「俺も」

ガンガンと奥を突かれさらにぎゅうぎゅうとナカが締まり、体中の快感を集めたかのように体の奥ですべてが破裂した。色が飛ぶ景色、あられもない嬌声、背中があまりの快感に弓なりに反った。

「紅葉、愛してる」

甘い言葉と共にヒロ君のモノが大きく脈打った。

*****

しばらく全く力が入らず、腕枕されながらうっかり転寝してしまいそれはヒロ君も同じで気が付いたら門限が割とヤバかった。多少、遅くなっても連絡したら問題ないけど晩御飯は家で食べるって言ったこともあり、手早くシャワー浴びる。ドライヤーを手に取るとヒロ君がやってみたいっていうから乾かしてもらった。割と本当にぎりぎりで慌ただしくラブホを後にした。
ヒロ君に支えられるように家まで送ってもらうと、玄関の前で同じく彼氏の確かまさ君?に送ってもらったらしい青葉ははにかんだように笑う。いや、まあ近くにいるような気もしていたけど、ここまでタイミング一緒じゃなくても。

「ただいま。おかえり、紅葉」

「青葉もおかえり。それでただいま」

まあ、青葉も分かってるだろうし、私も分かってるしでなんとなく目線が合わせづらい。お互いの彼氏に手を振って玄関に入るとじゃれつくように青葉が私の腕に抱きつく。

「紅葉もだったでしょ」

とんとんと何時つけられたのか分からないぎりぎり隠れる鎖骨のキスマークに指を当てられる。

「青葉もでしょ」

髪で隠れる場所についた首筋のキスマークを青葉がやったように私もとんとんと指を当てる。

「今度Wデートとかしようよ。テーマパークとかそいういうところ」

「ヒロ君に聞いてみる。今度はそういうのナシね」

2倍の相乗効果は普通にかなり良すぎてヤバかったことはしばらく黙っておこう。私と同じ顔した片割れの頭を撫でた。

Fin.

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