アイノシルシ~嫉妬と愛欲のキスマーク~ (Page 4)
「SAKU。いるのか?」
ドアがノックされ、マネージャーの声に現状に引き戻された。
「いるよ」
「次の現場行くよ」
「うん。少し休憩させて」
「じゃあ10分後な」
足音が遠ざかる。
「確か、花乃も10分後には戻らないと、だよね?」
そう言われ、平岡とのやりとりを思い出した。
…言った。10分後に戻る、と。
朔也がジーンズをずらし畳の上に寝そべった。
「花乃、おいで。お互い、このままじゃ戻れないだろ?」
「ええ…乗るの…?」
「ちゃんと見えるように」
うぅ…と下着を脱いでスカートを捲り、朔也に跨る。
勃起したペニスを持って割れ目にあてがうと、ゆっくり腰を下ろした。
濡れそぼったアソコがペニスの太さに広がり、ズブズブと飲み込んでいく。
「あっ…ああ…っ!」
朔也のペニスは日本人サイズなのかと疑いたくなる大きさで、何度目かのセックスでようやく挿入することが出来た。
今でもスムーズに挿入は出来るものの、根元まで埋めるのは難しい。
「エロ…。花乃のアソコぴくぴくしてる」
「朔也…苦しいよ…も…無理…」
「まだ半分だろ?クリも弄ってやるから」
ちゅくちゅくと淫靡な水音をたててクリトリスを擦られ腰を捩る。
「ああっ!一緒にしちゃだめぇ!」
太いカリ首が膣の上壁に引っ掛かり、アソコがはち切れんばかりに膨張している。
ゆっくりと腰を揺らされ、ごりごりとした刺激にプシッと愛液が噴き出した。
「あうぅ…!やぁっ…!も…動けな…っ無理ぃぃ!」
「仕方ないな。今日は帰ってから寝かさないから」
朔也がそう言う場合は比喩ではない。
本当に朝までセックスの流れになるが、今はそれよりこのもどかしさをどうにかしてほしい。
朔也は花乃の腕をぐっと掴むと身体を自分の上へ抱き寄せた。
お尻を持ち上げてペニスを突き上げる。
「んーーーーっ!」
嬌声がキスに絡めとられ、夢中で朔也の身体にしがみつく。
「朔也っ…!朔也ぁ!イクぅ…!!」
「俺もっ…!」
最奥でペニスが跳ね、びゅるびゅると朔也の欲が花乃の中へ勢いよく打ち付けられた。
*****
「SAKU?準備出来たか?」
再度ノックされて2人して飛び起きると、慌てて服装を整え垂れてくる精液を拭う。
「もう出るから!」
「先に車行ってるぞ」
ふーっと深く息を吐いて乱れた呼吸を整え、部屋を出る前に軽くキスをする。
「じゃ、今日は次の現場で終わりだから遅くなんないから」
「ん。私ももうすぐ帰れると思う」
「おっけー。…あ忘れてた」
「何?」
「花乃は俺のモノだけど」
「まだ言ってる…」
「俺も花乃のものだから」
ふふ、と思わず笑いが込み上げる。
「そーゆーことで」
「ん、そーゆーことで」
朔也が出ていき、控室のドアが閉まった。
花乃はそっと下腹部に手を当てる。
まだ身体の奥がキュンキュンと疼いている。
朔也が足りない、と不満を垂れているようだ。
「あと一頑張り!!」
今夜朔也と抱き合えるのを楽しみに、花乃も控室を後にした。
Fin.
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