バーの優しい常連客に誘拐されて、初めてを奪われちゃいました (Page 2)

あの日、彼の車に乗ったのが間違いだった。

「遅い時間だし、送っていくよ」

その申し出に、私はためらいながらも頷いてしまった。黒い車の中で交わした他愛のない会話も、今となっては虚しい。

目を覚ますと、見知らぬ部屋にいた。黒で統一されたインテリア、高価そうな家具や飾り棚。その空間に圧倒されながら立ち上がろうとすると、首に冷たい感触が走った。

「なにこれ…?」

手を伸ばすと、硬い金属。首輪だった。鎖で壁に繋がれている。そんな自分を見て、頭が真っ白になった。

「気がついた?」

振り返ると、そこにはケントさんが立っていた。でも、そこにあったのは、いつもの穏やかな微笑みではなかった。

「震えてるね。亜子ちゃん、小動物みたいで本当に可愛いよ」

彼は私に近づき、髪をそっと撫でた。その手が滑らかに首筋を下り、肩に触れ、胸元へ。

「や、やめて…!」

私は恐怖で声を振り絞った。でも、彼はまるで楽しむように笑みを深めた。

「取って食ったりしないって言ったけど、それは嘘だよ」

その言葉に、背筋が凍りついた。

「君みたいな子を放っておけるわけないだろう?僕を誰だと思ってる?」

「…建設会社の会長、でしょ…?」

震える声でそう答えると、彼は派手なジャケットを脱ぎ捨てた。その腕に刻まれた刺青、無数の傷跡。それらは、彼がただの会社員ではないことを雄弁に物語っていた。

「不正解」

その言葉に、私は全てを理解した。優しかった笑顔も、紳士的な態度も、すべてが計算されていたのだ。

「君を見た瞬間から決めてたんだ。君は僕のものになるって」

彼の手が再び私の髪を撫でる。その手の冷たさと、どこか熱を帯びた視線に、私はただ震えるしかなかった。

*****

公開日:

感想・レビュー

レビューはまだありません。最初のレビューを書いてみませんか?

レビューを書く

カテゴリー

月間ランキング

  1. 服従エッチ。尽くし癖で振られた私にピッタリな相手は、憧れの上司でした。

    ずっこちゃん65200Views

  2. 密室と目隠し~憧れの彼にハメられたお話~

    ずっこちゃん63700Views

  3. 仕事中なのに…イケメン営業マンの同僚に密室で弄られ、イカされる私

    タコうさぎ46000Views

  4. 普通のマッサージ店だと思ったら性感帯マッサージだった

    川海月29400Views

  5. 吐息が響く準備室、抗えない指先

    蒼井夜白25300Views

  6. えっちなメイド喫茶で、ご主人様にとろとろにさせられちゃう話

    ユキヤナギ24400Views

  7. オモチャで自分を慰めていたOLが、同じアパートのチャラ男にめちゃくちゃにされちゃう話。

    ずっこちゃん22100Views

  8. イケメン上司はその気にさせるのも、沼らせるのも超一流

    mitarashi.nya14500Views

  9. 推しの関西弁裏垢男子に知らないうちに洗脳されて脳イキしまっくっちゃう私

    ずっこちゃん13200Views

  10. 会議室の鍵が閉まる音

    みかんみか13200Views

人気のタグ

クリトリス クンニ 愛のあるSEX ちょっと強引に キス 我慢できなくて 愛撫 乳首 クリ責め 指挿れ 思わぬ展開 乳首責め ラブラブ イキっぱなし 働く女性 彼氏 ベッド以外 胸きゅん 潮吹き いじわる 中出し フェラ 言葉責め 好きな人 OL 年下クン 年上の男性 スリル ちょっと過激に 告白

すべてのタグを見る