仮眠室のベッドは使用中です (Page 3)
足の甲を撫でていた手が離れ、そっと脚を開かされる。耳と胸の愛撫でたっぷりの蜜で濡れそぼるそこは、クロッチの色を変え、繊維の隙間から受け止めきれない蜜が溢れている。
「感じすぎ」
くすくすと小さく笑わる。煽るような言葉でさらに濡れてしまうのも、胸と耳で溢れるぐらいぬれてるのも恥ずかしくて手で顔覆ってかくしてしまう。物欲しそうなだらしない顔をさらしたくない。
その手をどかすことなく、クロッチ越しに上下に撫でられる、濡れて肌にはりつき、そこは今や役目をすっかり放棄し、纏ってる意味がなくなっていた。クロッチ越しの刺激だけじゃもどかしくて、腰が揺れる。蜜に濡れた指がクロッチの脇から指が入り込み、蜜を掬いクリに塗り込むようにより指を深く潜らせる。
「んぅっ!」
ぬるつく指でクリの裏筋を擦られぞわりと快感が肌を撫でる。こぷりと蜜をさらに溢れさせ、柔らかくほぐれたそこは欲しがりで、ぱくぱくと口を開けている。
ぴちゃと高い水音と共に入り口少しだけ指が入る。まだ入り口のすぐそばを抜き差しされただけで、形容しがたい快感が押し寄せる。いいところを擦っているわけでもないのに。
ふと話し声が聞こえた。大声で電話でもしてるのか、聞こえないや、電波が悪いのかもなどと聞こえる。もしかしたらこのまま仮眠室に入ってくるかもと思い、ぎゅっと口を押える。主任にも聞こえてるはずなのに、ぐっと奥まで指を挿入する。
「んっっぅ!」
だめと抗議するように見ても涼しい顔してあっさりとスルーし、ナカに入れた指をくっと曲げてざらりとするところを撫で上げられる。
「はっ!」
「しーっ」
つい大きく息を吐いてしまい、その声すら飲み込むようにに口づけられ、続く嬌声は主任の口の中に消えていった。
そろそろ始発出るからなどと話しながら電話しているだろう社員が仮眠室の前を通り過ぎていく。その声が遠くなり聞こえなくなると私はほっと息を吐いた。
「主任っ!」
「ごめん、ごめん」
抗議で名前を呼ぶと軽く謝られた。それでも特に気に留めることでもないのか、くっとさらにナカで指が曲げられ、角度を変えていいところを擦られる。もうちょっと抗議したい思いもあったが、結局何を言おうと思ってたかもだんだん思い出せなくなり、快感と手で抑え込む嬌声の中に紛れて消えた。指が2本に増えて、素早く出し入れされていると枕元のスマホが少し震えた。始発の時間に合わせて目覚ましをかけていた。それを震える指で消す。
「始発、来たんだな」
「はい…、もうやめます?」
「まさか」
外は白み始めているのか、カーテン越しでも少し明るくなった気がした。それでいて夕焼けのように赤くも見えたから朝焼けかもしれない。
「もう誰も来ないだろうな」
「え、誰も来ないだろうけど、声上げたら聞こえそ…」
「だから引き続き声は抑えて。ここで終わるとか俺も無理」
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