初めての奇跡の夜 (Page 2)
「言い訳になっちゃうけど…。付き合った女の子たちにもよく変って言われたけれど…。こういうことはこどもを作る目的でお互い認め合ってするものだと思っていたから、僕、経験ないんだ」
そう言いながら敏文さんは私の夜着をくつろげる。
まさか。
敏文さんが私と同じ考えの持ち主だったとは。
喜ばしいことだが。
どうなっちゃうの今夜。
敏文さんに任せておけばいいなんて甘えじゃない。
私はパニックになっていた。
敏文さんの手が私の肩を撫で、胸をたどる。
胸をなでる手は恐る恐るといった感じ。
「あ、敏文さん」
くすぐったい。
「すごくきれいだ。あ、ここ硬くなってきた」
敏文さんは私の乳首を指でツンツンとつつく。
「キャッ。やだ」
「え、だめ?」
敏文さんは手をひっこめた。
「ダメ…じゃないけど」
「ごめんね。加減とか分からないから、いやだったら言ってね」
敏文さんは再び私の胸に触れ始め、硬くなった胸のつぼみを指でクリクリとこね始めた。
知らない感覚が胸の先端から伝わってくる。
もどかしい。
もっと欲しい。
もっと強くいじってほしい。
チリチリとした感覚。
「あ、あ…」
私は小さくうめき声をあげた。
「いや?」
「ちが、違うの」
「もっとしていい?」
私はコクンとうなずいた。
敏文さんが舌を伸ばし、私の乳首をなめる。
「あ!」
なぜか涙がほろりと一粒こぼれた。
敏文さんは私の乳首に吸い付いて赤ちゃんのようにチュッチュッと音を立てて吸い上げる。
湿ったリップ音が響くたび、私のからだは火照ってくる。
「あ、音、音立てられると、ああ、私、あ」
「いや?」
「違うの。違う」
なんだかおかしくなりそうだ。
乳首を吸われて気持ちよくなっている。
どうするのこんなことで。
赤ちゃんに授乳するときこんなことになったら大変じゃない。
「気持ちいいんだね。良かった」
敏文さんはほっとしたように言うと、再び私の乳頭に唇を寄せる。
今度は少し歯を当ててきて、それがピンと尖って硬くなった乳首に心地よい刺激を与える。
「ああ、あん。変。変よこんなの」
乳房は赤ちゃんに授乳するためにあるのに、こんな風にきもちよくなってしまったら、おかしくない?
敏文さんは私の乳首を軽く嚙み、舌で乳輪を舐めなぞり、それからまたチュウチュウと吸う。
「ああ、あ。気持ちいい」
私は臆面もなくそう言ってしまった。
恥ずかしい。
初めてなのにこんなに感じるなんて。
私って淫乱だったんだろうか。
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