遠距離彼氏が泊まりに来るたび抱き潰してくるので困っています (Page 4)
「んっ、んっ…ふ、ぅっ…ぅ、あっ、あっ、あっ…」
窓から差し込む光は弱くなり、夜が近いことを知らせていた。
もう、どのくらい長く勇士に抱かれていたかわからない。
薄暗くなりつつある部屋の中、私は勇士と向き合いながらその膝の上に乗り、下から突き上げられていた。
「美亜ちゃん…ごめんね、これで最後だから…」
さすがに勇士もたくさん精を放ち、疲れが出てきているらしい。
それでも私のナカはみっちりと埋め尽くされていて、緩い気持ちよさがずっと続いている。
何度も絶頂を繰り返して疲れ果ててしまった私は、今にも眠りについてしまいそうだった。
「美亜ちゃん、好き…早く一緒になりたいな…」
「ん…ずっと、こんな…えっちばっかりは、だめ、だよ…?」
「うん、わかってるよ…でも、美亜ちゃんのことが好きすぎて…抑えられない…」
全然タイプが違うのに、どうしてこの人は私のことをこんなに好きになってくれたのだろう。
何か言っていたような気がするけど、そんな理由なんて、どうでもよくなってしまう。
ここまで深く愛してくれているのに、何を疑うことがあるのだろう。
「明日は出かけよう? 美亜ちゃんと一緒にお買い物して、帰ってきたら映画でも見て…」
ぐっ、と勇士が私の身体を抱きしめる。
下から突き上げられる間隔が変わった。勇士もまた果てようとしているのだろう。
その揺さぶりと熱を感じながら、私も弱々しくではあるけれど、勇士を抱きしめた。
「ああ、だめだっ…また美亜ちゃんとくっついて、えっちしたくなるかもっ…」
「いま、してるのに…?」
「うんっ…また一か月会えないから…っ!」
息も上がってきて、切なげな瞳の勇士。
あまりにも愛おしくて、私からキスをすると、そのまま勇士が私のナカで果てたのを感じた。
「んっ…ん、んんっ…」
私も腰を動かしてしまって、勇士と何度も腰を擦り合わせる。
全てを吐き出した後だというのに勇士はなかなか私から離れず、私もずっとそのまま抱きしめていた。
お互いに息が整ってきたところで、私はそっと囁いた。
「…いいよ」
「え?」
「明日も…えっち、しよ?」
私の誘いに、勇士は大袈裟に頷く。
そんな愛おしい彼氏の頭を撫でつつ、私は幸せな気怠さに身を任せ、ゆっくりと瞳を閉じるのだった。
Fin.
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