性感マッサージのセラピストにハマっちゃう! (Page 2)
少ししてがちゃりとドアの開く音がした。にこやかな笑顔でセラピストさんが軽く頭を下げた。セラピストというよりカフェのウェイターみたいな恰好だった。白いシャツに黒いボトムス。シンプルといえばその通りだ。
「みちる様お待たせいたしました。本日担当させていただく、セラピストの恭哉と申します。よろしくお願いします」
「…はい、お願いします」
柔和な顔立ち、左目の下に涙ぼくろが二つ並んでいる。声も優しくて高すぎず低すぎない。緊張から不安そうな顔をしていたのか、目を合わせて微笑まれた。
「まずはマッサージしていくので、うつ伏せにお願いします」
「は、はい…」
その微笑に見とれてぼんやりしていた意識がその声と共に現実に帰ってくる。思いっきり噛んでしまい、まだ緊張してると思われたのかリラックスしてくださいねーなどと言われてしまった。
施術台にうつ伏せに寝るとぐっと腰に指を当てられる。
「あっ!」
「デスクワークとかされるお仕事ですか?腰と肩かなり張ってますね。指先とつま先が冷たいので、腕と脚のリンパも流していきますね」
そっとつま先から太ももまで撫で上げられる。きわどいところまで指が脚を辿る。期待にどくんと心臓が大きな音を立てる。
肩を揉まれ、気持ちよさに吐息が漏れる。繁忙期で凝り固まった体が確実にほぐれている。手が離れると体が浮いてしまいそうなぐらい軽くなった。血の巡りが良くなりつつあるのか体が温まってきた。
つい、うとうとしていたが耳をかぷりと甘噛みされ目がぱっちりと開く。
「小さくてかわいい耳ですね。ちょっと甘噛みしただけで震えてすごくかわいい」
耳元で低くささやかれ、一瞬背筋に力が入った。その力を抜くようにゆっくりと背中を撫でられる。かわいいと言われながらまた耳を噛まれる。言われるたびに媚薬を流し込まれてるようだった。
「じゃあ、仰向けにお願いします」
操られたかのようにふらふらと仰向けになる。鎖骨が撫でられ、唇は避けるように顔中にキスされる。
「唇にはしてくれないの?」
「そこは聖域ですから、唇へのキスはしない主義です。跡は残さないので安心してください」
別に体中に跡を刻んでくれても構わなかったけど曖昧に頷いておいた。
薄いベビードールのような服はそのままブラの肩紐を外され、器用にホックを外される。服のあわせからブラを取られ、施術台に下に落とされた。
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