後宮夜話。残り物のユーチェン (Page 3)

房事に関しては皇帝の知識と経験は圧倒的だった。

皇帝たるもの多くの子孫を残すためにスムーズに性交を行えるよう、精通を迎える前から性経験の豊富な宮女たちから手ほどきを受けているのだ。

処女のユーチェンであったが、その皇帝の巧みな手ほどきによって、初めての床であるのにおんなの悦びを味わおうとしていた。

先走りの体液が愛液と交ざり合い、グチュグチュと卑猥な音を立てて膣肉の粘膜を泡立てる。

「ああう。あん。あん。ひう」

破瓜の痛みは薄く、それよりも高波のように押し寄せてくる悦楽にユーチェンはたっぷりと溺れることが出来ていた。

「ふああ。みかど……。ああ、わたくしおかしい。ああ、あん」

つややかな長い黒髪を乱れるままに乱しながら快楽にうるんだ目でユーチェンは皇帝を見つめた。

「もっと私が欲しいか。ユーチェン」

「ああ、はい。くださいませ。みかどを、私の中に。あああ」

皇帝はその言葉を受け、ユーチェンをかき抱くと、腰を激しく動かし始めた。

下腹から火照りが全身に回ってくる。

その愉悦の熱にユーチェンは翻弄されいまやあられもない声を上げて身もだえし、すすり泣き始めた。

「ああ、ああ!こんな。こんなこと。ああんん」

皇帝の男根から精がこぼれユーチェンの子宮にどくどくと流れ込んだ。

胎内を伝う尊い皇帝の体液にユーチェンは歓喜の悲鳴をあげる。

「ああ、ありがとうございます。みかど」

ユーチェンの膣が皇帝の子種をこぼさぬようぎゅうと収縮する。

「うう、ユーチェン、いいぞ」

皇帝はユーチェンの性器の締まりの良さに満足のうめき声をあげた。

*****

皇帝はユーチェンの乳房をほぐすように揉みながら、ユーチェンの下腹を突き上げていた。

「ああ、あう。あん」

ユーチェンはたったひと晩でからだを淫らに変えられ、ほとばしる性の喜びに悶えていた。

「そういえばわが父はおんなを痛めつけて楽しむところがあったらしい。後宮の与太話もあながち嘘ではなかったのかもな」

「んん。でも、みかどはそうではないのですね。うあ」

「私はおんなが悦び乱れるさまが大好きだよ。ユーチェン」

残り物には福があるということわざがあるが、私は残り物だったがゆえに福を得たというところか。

ユーチェンはぼんやりとそんなことを考えながら何度目かの皇帝の精のほとばしりを激しい快感とともに受け入れていた。

Fin.

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