舌 (Page 5)

先生のモノをするっと自分に膣に納めていく。
いつもよりも大きく感じる。
単純な作業化された行為だったのに、今は別の感覚になっている。
完全に飲み込んだ所で絶頂に達しそうになるぐらい気持ちがいい。
入れているだけでいいなんて、可愛いことを思っている自分に恥じらいすら感じる。
動かない私に先生は、ゆっくりと下から腰を突き上げる。

「どうした?」

いつもよりも強い口調に私は我に返った。
そうだ、私は何か忘れている。
単純に何をしたいのか、どうしたいのか、パニックになっていることに。
自分で自問自答していて先生のことが見られなかった。

「ごめんなさい…」

女子生徒と同じ言葉が、つい口から出ていた。
本心じゃない、でも何故か同じ言葉を繰り返してしまう。

「いいんだよ、別に。
いつも通りに進めよう」

先生は私をソファに押し倒し、いつも通りに正常位に戻した。
これが“精神的な支配”なのだろうか。
ただ一度、別の女子生徒と行為をしているのを目撃しただけで、こんなにも先生に対する評価が変わるものなのだろうか。
ぼうっと先生を見つめていると、先生は微笑んで見せた。

実質上の勝利宣言のようで、涙が溢れていた。
好きなのか、嫌いなのか、嫌悪なのか、支配されたことへの屈辱なのかは分からないが、
性感が余計に自分の感情を高ぶらされていた。

胸を弄られて、やっと感情よりも性感が強くなる。
解放された気がして、やっと安心感が獲られた。
セックスは好きだ、でもこの感情はなんだろう。
安堵で気持ちよさがさらに増すのだ。

――これで終わりにしなきゃ…。

そういう感情が頭を駆け抜けたけど、先生がいつもよりも長くストロークしていて、声も出なかった。
何人の生徒が、先生の“精神的支配”の犠牲になったのだろう。
きっと、私は先生が飽きるまでこの関係を続けることになると予測していた。
それって幸せなことなのかなって、思いながら先生のことをすべて受け入れた。

今日は、ゴムはしていなかった、なんとなくしてはいけない気がしたから。
先生の精液で膣内が満たされると、幸せだった。
感情に溺れることは悪いことではないのかも知れない。

ただ先生は微笑んでいた。

「ちゃんと避妊はしようね」

机から緊急ピルと思わしき薬を手渡してきた。
完全に奴隷のようだったけど、私は大人しくそれに従った。
先生との関係はしばらく続くのだろう、きっと私がそれを望んでいるのだから。

Fin.

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