両手にしごできイケメン。 (Page 3)

「ちょっと、2人とも何言ってるの?!」

「…僕らはひとみのことがずっと好きだったんだ。でも、3人の今の関係を壊したくなくて、それは英政も同じで、だから…」

泰彦は言葉に詰まり、俯いた。英政は脱力した泰彦を羽交締めから解いた。そして苦虫を噛み潰したような顔で、

「泰彦の言ったとおりだ。俺らは下手な独占欲でひとみを失いたくない。告白しない、手を出さない、ひとみを見守るって、協定を結んでたんだ。それなのに、ひとみは…!」

そんな、まさか。何年も私のことを…?そう思うと、申し訳なさと嬉しさで頭の中がぐちゃぐちゃで、胸の奥が苦しくなった。酔いは醒めている筈なのに、身体のずっと奥底が妙に熱くなり、私はまた余計なひと言を発してしまう。でもきっと、2人は乗ってくると確信していた。

「だったら、3人で仲良くしましょうよ。私は嫌じゃないわよ?」

*****

「はぁんっ、それっ、気持ちいぃ…ああんっ」

英政と泰彦は私の胸にむしゃぶりついていた。溜め込んでいた私への気持ちをぶつけるかのように、抑えきれない欲を吐き出すかのように、2人がかりで私の身体の至るところへ舌を這わせる。

「わっ、ひとみのここ…もうぐちょぐちょじゃねーか。こんなことなら、我慢する必要なかったな…俺らの協定はなんだったんだ?」

「抜け駆けするなよ、英政。片思い期間なら僕の方が長いんだぞ?」

「んんっ、うん、はぁっ、いいのぉ…あんっ、そこっ、好きぃ…はあぁ〜っ!」

2人は私の足の間に入って、ひとつしかないクリトリスを奪い合うように舐めている。物理的な気持ちよさもすごいけど、タイプが異なるイケメン2人が必死に私を求めている様子は優越を感じざるを得ない。女なんて選び放題であろう2人が、ちんちくりんだと歴代彼氏に罵られてしまう私の身体に夢中になっている。どっちの舌だか指だかわからない感触に腰のあたりがゾクゾクする。

「あっ、あっ、あ、もぉっ、やめっ…はあぁっ、はぁ〜っ!」

「ハイソウデスネってやめるワケないだろ、誘ってきたのはひとみだぜ?でも、そろそろ俺も限界だな…なぁ、もう入れてもいいか?」

英政は意地の悪そうな表情で、私の顔を覗き込みながらいつの間にか手にした避妊具を装着し始めた。

「ちょっと待てよ、僕だって入れたいのに」

「俺が先」

「いや僕が」

「じゃあ、ジャンケンで勝った方が先な。ジャーンケーン…」

「ポォン!」

「「あいこでしょおっ!」」

イケメン2人が裸でジャンケンしている光景はなかなか滑稽だった。思わず吹き出して大笑いしていると、2人から真剣に怒られた。

「笑い事じゃないんだぞ」

「そうだ、僕らにもいろいろあって…」

「ゴメン、ついおかしくて。なら、負けた方が先に入れていいわよ」

結局、ジャンケンに勝ったのは英政の方だった。

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