罪づくりの皇妃殿下 (Page 5)
「はぁ…っ、ルーク…!?」
ドレスの両肩が二の腕まで下げられ、両胸を晒し、信用しきっている騎士団長の上で淫らに乱れたままの私を真っ直ぐに見つめるルーク。
怒りも悲しみもルークの表情からは感じない。
ただただ、真っ直ぐに私の瞳を捕らえたまま、こちらへ進んでくる。
慌ててウィリアム様の上から降りようとしたが、信じられないことにウィリアム様が私の腰をガッチリと掴んで離さない。
「ちょっ、ウィリアム様!お放しください…」
急いで胸を隠すためにドレスを引き上げようとした…が、なんとルークが私の両手を強く握りしめ、キスしてきた。
何が起きているのか…。
他の男に抱かれている妻にキスをする心理が理解できずにいると、またもや信じられないことが起こる。
「んんっ!んぁ…っふぁっ…ん、んっ」
ルークがキスをしているというのに、ウィリアム様が再び下から突き上げてきたのだ。
しかも、これでもかと言わんばかりに強く奥へ奥へと突き、気持ちのいいところを探り当ててくる。
「んっ、んっ、んっ…ふぁぁっ、はぁ、あぁん、やだやだ!やめえてぇ…」
「僕の可愛い妻は、騎士団長のモノを咥え込んでいやらしい顔になっちゃったね」
「どういう…こと?あんっ、怒らない…の?」
「怒ってるよ。すごーく。だからね、リリスのことを2人で可愛がってあげる」
「え…?」
「でも、今まで通りの優しいエッチじゃないよ。壊れるまで…たっぷり弄ってあげるから」
ルークの言葉が頭にこだます。
壊れるまで私を抱くということだろうか?
恐怖すら感じるその言葉に愕然としていると、急に耳たぶをルークに噛まれる。
「きゃ!痛いっ…やめてよルーク…」
「ふふっ、ウィリアムの方が上手に抱いていたようだね。よかった、早めに戻って来て」
耳たぶからそのまま私の首筋に舌を這わせたルークが私の耳元に囁く。
ウィリアム様が前々から私のことを好きでいることを知っていた。
だからこそ、絶対に私を妻にしたかった…と。
そして、私は全く知らなかったが、夫婦の営みが行われる時は必ずウィリアム様を扉の前に待機させていたという…。
護衛という目的で待機させていたが、本当は私の喘ぎ声を聞かせたかっただけ…。
真実を知って頭がクラクラする。
つまり、ルークはウィリアム様が行動に移せるように図らったということだ。
そして、これがルークの隠れた性癖だと初めて知ることとなった。
「ショックかもしれないけれど、結果的にはリリスも楽しんでいるようでよかったよ」
ルークはさらりと前髪をかき上げると、ウィリアム様にもっと動けと命令し、私の胸を舐めまわす。
「あぁっ、やだぁ…こんなのダメだよぉ…」
なんとも言えない気持ちになった私がどんなに泣いても、2人は止めることはなかった。
ウィリアム様は何度も私の中で果て、そんな様子を満足そうに見下ろすルーク。
秘密にしなければと思っていた関係が、いびつな関係へと変化する。
辛いのに、気持ちよくて今は何も考えられない。
そんなことを考えながら、私は毎日2人の為のお人形さんになるのだった…。
Fin.
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