出張マッサージをお願いしたら、来たのはまさかの元カレだった!? (Page 2)

「体、ほんとバキバキだな。こまめに席立ったりストレッチしたりしろよ?」
「いや〜、これがさ。仕事始めちゃうと忘れるのよね毎回」

康裕のマッサージは本当に気持ちがいい。
腕を回したり肩も上げるだけで痛かったのに、軽くなっただけじゃなくて可動範囲も広くなった気がする。
これは店長も太鼓判おすわけだ。

「高校ん時はバスケでガチゴチだったのに、今は比べ物にならねぇな。体酷使しすぎだぞ。血行も悪かったみたいだな」
「今背中すごいあったかーい」

もう夢見心地でマッサージされる私。
そういえば、私の初体験は康裕がマッサージしてくれた時だったなー…

マッサージ中に勃っちゃった康裕を見て、2人して赤面しながら流れですることになったんだったよな…
そこまで思い出した時、今もマッサージ中だったことを思い出して、思わず赤面してしまった。
やばいやばい、平常心。

「今日のアロマ、すごいいい香り。この香り好き」
「ああ、紀華好きだったろ?アプリコットの匂いのハンドクリームとか使ってただろ」

言われてびっくり。
「え、あたしがアプリコットの香り好きだったの覚えてたの?」
「まあ、な」

少しキュンとして、ハッと我に返った。
や、やばい…さっきからちょっと濡れてるかもしんない。バレないで…!

上はタオルかかったままだし大丈夫だけど、下はいつも通り紙パンツだから、こんなのバレたら恥ずかしすぎる。
しみてませんように!!!
そう祈るしかなかった。

運悪く今は腰も終わって脚のマッサージを受けていた。
だから尚更心臓がドキドキして鳴り止まない。

「おい、いきなり体硬くすんなよ。そんな力入ってどうした。どっか痛かったか?」
「な、なんでもないなんでもない!痛くもないよ!」

ジロ、と私を見てくる康裕から顔をそらすけど、頬が熱い気がして目は開けられなかった。

「次、仰向けになってくれるか?鎖骨周りとか前腿も解したいし」
うつ伏せから仰向けになってタオルを胸元にかけ直す。

「巻き肩っぽくなってるよな。ここも痛いだろ?」
「んんん〜!痛い!!!」

脇のところもグリグリ流されるけど、これがもーーー痛い!
鎖骨から脇までを何度も手が行き来するけど、ここは毎回痛い。

ただ、その後腕を流してくれる時は天国なんだけどね…
「紀華、首相変わらず弱いな」
「う、うるさいっ!」

そう。元々首が弱くて、マッサージ中も首元されるとピクって動いちゃうしむず痒くなっていた。

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