真夏の熱にやられて。 (Page 3)
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「はぁっ、あぁ、い…イッてる、イッてるからぁっ!やめてぇ…っ!」
「何回目だ?堪え性無ぇなぁ。あと、もう少し声を抑えないと近所中に聞こえるぞ?」
「あっ、ああっ、だってぇ…はあぁっ」
彼は低い声で囁きながら、全体重を掛けて私の身体を貪るように味わっていた。息苦しくも気持ち良くもあり、人生初の寝バックに戸惑いつつも悦びを感じる。鍛え上げた胸筋が押し付けられた背中に感じる熱は、より一層昂りを助長させた。
邪魔になった浴衣はその辺に脱ぎ散らかし、彼が着ていた着流しはシーツの代わりに畳と私の間に敷かれているが、しわくちゃになって互いの汗と私の涙や鼻水でべちょべちょだ。
既に日は落ち、コインランドリーの洗濯はとっくに終わっている。それだけ時間は経っているはずなのに彼はまだ一度も達しておらず、私はもう何度目かわからない絶頂を迎えていた。
寝バックは飽きたのか、強引に腰を持ち上げられ、バックの体位になる。痺れて動けないので上半身は寝そべったままだ。
抜けない程度にギリギリまで引き抜いた陰茎を突き刺す瞬間に、がっちりと掴まれたお尻の肉を引き寄せられてより深くへと届いた。息をするのですら自分の思い通りにならない。ただただ嬌声をあげるのみだった。
「俺も若い頃はまあまあ遊んだけどよ…今まで抱いてきた女の中でアンタが一番だ。そんなに乱れてくれるなら、男冥利に尽きるねぇ」
右足を掴まれ、燕返しに移行する。まあまあ遊んだ、と言うだけあって、私が経験したことのない体位をいくつも知っているようだ。年齢を感じさせない彼のプレイにたじたじで、なめてかかってしまったと後悔した。これじゃまるで成敗される悪代官みたい、なんて思った次の瞬間には、休むことを知らない彼の腰の動きにどうでもよくなっていた。
「あぁっ、はぁっ、無理ぃっ、こんなの…っ、うあぁっ」
さっきよりも更に奥深くを突かれ、喘ぐというよりも呻きに近い声をあげながらまたイカされてしまった。短いスパンで何度もイカされて、呼吸をするのがやっとの状態だった。少しだけでいいから休憩させてと懇願すればしぶしぶながらも了承してくれた。奥まで突き刺さっていた彼の陰茎が引き抜かれると、名残惜しいのか膣壁はヒクヒクと収縮を繰り返した。
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