恋することを許されない運命。許婚との結婚前夜、一夜限りの夢を…。 (Page 2)
『次は?』
「じゃあ、日奈子のここに入れさせろよ」
『もう入れちゃうんですか?』
私が尋ねると、恭平さんは薄く笑って言った。
「身体が疼いて疼いてしょーがないんだろ?」
あ、そうだ…。
さっき自分で言ったんだった…。
「だったら早く入れて、その疼いてる身体なんとかしないとな」
『キス…とか、しないんですか?』
「必要ない」
冷たく告げられる。
そうだ、恭平さんにとってこれは愛のない行為。
キスなんて、必要ないんだ…。
『…はい』
「ほら、早く下着脱げよ」
言われた通りに下着を脱ぐと、恭平さんは私を乱暴にベッドに押し倒し、両膝を掴んで思いっきり左右に開かせる。
先端を蜜口にあてがわれ、そのまま一気に根本まで押し込まれた。
『ッ、ぁああん…ああ…』
今、私は人生で初めて男性と身体を繋げた。
彼のモノが隙間なく、私の中を埋め尽くす。
それはまるで味わったことのない衝撃。
ズチュ、ズチュと音を立てながら腰を激しく揺らす恭平さん。
「アンタ、遊びまくってんじゃねーのかよ。狭すぎ…ちょっと力抜けって」
『…恭平さんのが…ああ…あんまり…おっきいから…』
「あっそ。なら思う存分に動くからな」
激しく腰を打ちつけられる。
動きに合わせて、ギシ、ギシとベットの軋む音。
男を知らない私の身体は、痛いと叫んでいる。
ましてや、前戯も、キスのひとつすらもない状態で。
だけどそれ以上に恭平さんとひとつに結ばれていることが、ただ嬉しくて。
『んん…ああ…くぅ…んっ…』
痛みしかなかった行為は、次第に甘い快楽へと変わっていく。
2人を繋ぐ結合部は、クチュ、クチュと秘めやかでイヤらしい水音を奏で始めた。
律動に合わせて揺れる私の双丘を鷲掴みにし、突き出た突起をキュっと摘んだ。
『あっ!んぁっ、あっ、ッ!』
交わっている場所は、どんどんと熱を帯びて、私の口からは甘い吐息が漏れる。ろ
『…あ…ん…ぁあ…もっと、恭平さんが、欲しい……』
恭平さんの腰に両脚をギュッと絡めた。
合わさった肌がたまらなく心地いい。
恭平さんも気持ちよさそうに顔を歪めていて。
愛おしくて、切なくて、言葉でどう表現すればいいのか分からないぐらいに幸せだった。
永遠にずっと、この時が続けばいいのにと思ってしまう。
『あっ、ぁああああっ、恭平、さん…ッ、あぁッ』
あなたと一夜を共にできる最初で最後の夜。
『恭平さん…恭平さ…ん…ッ…』
何度も何度も名前を呼んだ。
「もっともっと、突いてやる」
『やっ、やっ、あっ、あああああぁ…』
私のナカは激しく脈打ち、大きな快感が全身を貫いた。
「そろそろ出そうなんだけど」
『ああっ、出してっ、わたしのなかに…ぁあ…いっぱい注いで…ッ』
「…イくっ…」
一段と腰の動きが速くなって、ナカを埋め尽くしていた彼のモノはより一層質量を増して、そして弾けた。
最奥に注がれる大量の熱い欲望。
愛する人の最後の一滴まで求めるように、収縮を繰り返した…。
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