最後まで気づかれなかったら…ご褒美な? (Page 4)

尚ちゃんはベッドに私を寝かせると、覆いかぶさりながらキスの雨を降らせる。

「はぁ…最初からここですればよかったね、これで思う存分…」

ガチャガチャ…!

「ただいま、尚人~?花音~?飲んでるかぁ?」

春人お兄ちゃんが帰ってきたのだ!
ギリギリセーフと思った私は、急いで服を整えて1階へ降りようとした。しかし、その手を尚ちゃんに掴まれてしまう。

「ちょっと、どうしたの?早く下に行かないと…」

尚ちゃんの部屋には何十回と訪れているから今更どうってことないんだけど、なんだかやましいことをしているようでヒソヒソ声になってしまう。

(実際、エッチなことはしてたけど…)

「春にぃにバレないようにしようぜ?」

「何言ってるのっ!?早く行かないと、春人お兄ちゃん来ちゃうよっ」

「ふ~ん、早くイケばいいんだな」

ニヤッと笑うこの顔を知っている。何か良からぬことを企んでいる時の笑顔だ。

尚ちゃんはシーッと言いながら手を掴むと、私をクローゼットの中に引き入れた…のとほぼ同時に部屋をノックする音が聞こえる。

「尚人~?寝てるのか?リビングに花音のバッグとかあるけど、花音はどこいるんだ?」

ノックした後にスーツ姿の春人お兄ちゃんが部屋へ入って来た。

「あれ…?尚人もいないのか。2人でコンビニでも行ったかな…」

クローゼットの隙間から困惑する春人お兄ちゃんを眺めながら、尚ちゃんに「早く戻ろう!」と目で合図を送る。

でも、尚ちゃんはそんな私の頭を撫でながらズボンのポケットからケータイを取り出し、春人お兄ちゃんにメールを送っていた。

『花音とつまみの買い出し行ってるから』

これなら花音がうちのサンダル履いて出てったとしても怪しまれないだろ?と小声で言う尚ちゃんに呆れて、私は思わず小さく笑ってしまった。

機転が利くというか…何というか…。

春人お兄ちゃんにはケータイを確認すると、シャワーを浴びにバスルームへ入っていく音がした。

はぁ、と安堵している私の後ろでカチャカチャとベルトを外す音がする。

「えっ…待って、尚ちゃんっ、絶対ダメだって…あっ、やぁんっ」

既に濡れていた私のそこはすんなりと尚ちゃんのモノを受け入れ、一気に入口に熱が広がっていく。

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