女性をイカせるための機械開発 (Page 4)
「カナちゃん、あの機械どうだったー?」
きた。と思った。相変わらずイケメンの笑顔で近づいてきたマナブは、昨日のカナの痴態など知る由もない。
「…馬鹿じゃないですか?死ぬんですかね?」
「システム的にどうだったかなーと思って!カナちゃんがまさか使うなんて思ってないよー!」
まさか、とけらけら笑うマナブ。本当に気がついていないのか、それとも鈍感なふりをしているのか。どちらにせよ、カナは毅然とした態度でいようと思っていた。まさかマナブの作った機械で、何度も何度も達したなんて気取られないよう。
「あれじゃあ返してよー。まだ振動のパターン変えたいんだよね」
「あれなら、分解して壊しちゃいました」
「えっ!?なんでそんなことするの!?」
「振動することはわかっていましたから、どんな機器が内蔵されているか興味があったんです。仕組みは至極単純でしたね。機械の発想はクソですが、設計は天才的です」
「それ褒めてないよね!?ええー分解したやつでいいから返してよー!」
「分解してリサイクルにまわしてます」
「ひどっ!」
カナは流れるように嘘をついた。元から考えていたことではあるが、真顔で嘘をつくことができてよかった。
(返す訳ないじゃないですか)
カナは、あの機械が気に入っているのだ。あれを返すわけがない。ずっと手元においておくと、決めたのだ。
(あんなに気持ちいいもの、もう返せません)
きょうもゼミから返ったら、あれでオナニーしよう。あの快感にカナは夢中になってしまっていた。
Fin.
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