女性をイカせるための機械開発 (Page 2)
部屋でそのコンパクトを開けたとき、カナはドキドキしたし、アッと口を開けてしまった。大学の寮一人部屋に、カナはアダルトグッズなど持ち込んだことがない。本ばかりが積み重ねられた部屋のベッドの上で、カナはコンパクトの中からそれらを取り出す。
「小さなバイブ本体と、本体からコードで繋げられた小さなバイブ…」
バイブはシリコン素材で、ボタンもつけられている。小さくコンパクトサイズにはなっているが、こういうアダルトグッズは見たことがある。
(ローターと言うんじゃなかったかしら…詳しくは知らない。あとで調べてみよう。私はあまりしないから…)
性を処理することはある。悶々としたとき、一人でこっそり。こういった器具はあるとは知っていても、結局はカナの場合耳年増になっているように思う。
(ボタンを押すと…震えるのね)
震えるそれを見て、カナはため息をつく。バイブ本体は勿論、コードで繋がった2つの球体も、本体とは違う震え方をするのだ。
(これでオーガニズムが違うのかしら?マナブ先輩は何もわかってないんじゃないかしら。あの人のことだもの)
自分でする時、いつもカナは手でしかしない。震えるバイブに性器をくっつけるとどうなるのか、マナブの作ったものを試したくなり、そっとスカートから下着にバイブをくっつけた。
「あ…っ」
脚の間にバイブがくっつくと、自然と甘い吐息が漏れる。割れ目への振動はこそばゆいが、確かに気持ちいい。思わず脚にも力が入ってしまい、脚の指でシーツを掴んだ。
「んぅ…」
カナは次第にバイブを割れ目に強く押し付けていった。ぐりぐりと押し付けていくと、腰が自然とあがってしまう。びくりびくりと自分の脚が痙攣する様を見て、カナは余計に変な気持ちになっていく。
(やっ、どんどん濡れて…)
自分の下着が湿っていくのがわかる。割れ目の中から溢れ出る蜜が下着を濡らす。よりカナは気持ちよくなりたくて、割れ目よりも上にバイブをずらす。ぷっくりと主張するクリトリスをバイブで刺激すれば、より甘い快感は増えていく。
(こんなの…)
駄目だーーーマナブが作ったもので感じている自分に背徳感を感じてしまう。彼に明日どういう顔で会ったらいいというのだろう。彼の考える女性向けの機械なんてくだらないと思っていたのに、この細かな震えが癖になってしまいそうだ。
「あ…ああっ…」
カナはぶるりと全身を震わせる。その時、ベッドの上で揺れる2つのものに気がついた。バイブ本体からコードで繋がれた2つの球体は、今も震えている。その震えはバイブ本体とは別の形で震える。
(2つってことは…)
バイブがクリトリスや割れ目を責めるものならば、この2つの球体が震える場所は決まっている。カナは知的好奇心を言い訳に、自身の胸にそれらをあてがった。
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