優しいはずの上司にグイグイ迫られた私は、身も心も強引に暴かれる (Page 3)

週末で道は混んでいる。

「佐久間、彼氏は迎えに来ないのか?」

「彼氏…ですか。いませんけど」

訝しげに眉をひそめる瀬戸部長。
なんだってそんな不機嫌そうなのよ…

「いつも二次会にも行かずすぐ帰るだろ。彼氏がいるからだと皆思ってるぞ」

「…いませんよ。楽しそうな雰囲気に慣れてなくて私はついていけないので…」

「男泣かせだな佐久間って。今日だってあんなにすりよられてたのに」

すりよるって…そんなのされた覚えない…

「でもそうか。彼氏いないんだな。…よかった」

…はい!?

びっくりして瀬戸部長を見ると、嬉しそうに笑っている。

さっきの口説く発言から頭が混乱したままだったけど、更に混乱してしまった。

頬が熱い気がする。

そんな私に視線をやった瀬戸部長が赤みに気づいてしまった。

「なんでそんな顔赤く…なぁ佐久間、期待しちゃうんだけど」

意味がわからない。いや、わかってしまうのがこわい。

視線が合わさるのがこわくて目を逸らすと…
瀬戸部長がここでいいです、とタクシーを止めさせてお金を払ってしまった。

そしていきなり手を取られ、指が絡んだと同時にタクシーを出てどこかへ向かって歩き出した。

「ちょっと、待ってくださいっ!瀬戸部長!どこ行くんですか」
「ホテル」

「いきなりっ!無理ですっ心の準備が!っていうか早いっ!歩くのっ」
「早く2人になりたいんだ。…ホテルに行きたくないとは言わないんだな。受け入れたと取るぞ」

そうこういう間にすぐ近くにあったラブホテルに入ってしまった。
適当に部屋のボタンを押した部長が、エレベーターにすぐ乗り込む。

「部長!…んっ、んぅっ」

2人だけの空間になり、すぐ腕に閉じ込められた。
そのまま唇を奪われ、思考が停止する。

エレベーターが5階に着いて、そのまま部屋になだれ込む。

「部長っ!んっ、待っ、てください!」

玄関の壁に私をはりつけて荒々しく唇を奪う部長。

頭の中も整理できないし、話をしたくて肩を押そうにもビクともしない。

それどころか煩わしそうに眉を寄せた瀬戸部長。

そのまま両手を頭上に束ねられてしまった。

わざと固く閉じた私の唇を優しく啄んだり、唇の間に舌を這わせた。

私は顔を右に背けた。
「瀬戸部長っ!ちょっと落ち着いてく、っはぁっ」

話すために横を向いたのに、耳に舌を差し込まれた。
耳の輪郭を軽く噛んだり、耳の裏を舐めあげられて、快感に流されそうになる。

「んっ、部長、私はセフレになんかなりませんから!そんなに溜まってるんですか!?」

「ああ、溜まってるね」

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