私の執事は私の犬で、私の大好きな人 (Page 2)
「そんなこと…いって」
私はひざまずいている、矢野の股間に足の指を這わせた。
「ここはもう、こんなになってるじゃないの。ねえ? 矢野」
硬くなったそこを足裏でなぞって、指先だけできゅっと掴む。熱い。どくどくと脈打ってるのがわかる。
「そ、れは…男の生理現象です。あんなことをすれば、さすがに」
「あんなこと? そう。私の足を舐めて興奮したのね? このヘンタイ。犬!」
しゅっしゅっと、足の裏でこすり続ける。タキシードのパンツ越しでも、そこが滲んでいくのがわかる。
拭いてもらった足が、染み出した矢野の透明な体液で再び濡れていく。
「は、はい…自分はお嬢様の…犬、です…!」
息を上げながら、矢野は再びそういう。
「ねえ。イかせてほしい?」
足の動きを止め、矢野の顔を覗き込む。顔が赤い。いつもクールな矢野の、そんな顔。…知ってるのは他にもいるのかしら。
「い、いえ。自分の意思は関係ないです。お嬢様の…思うままに」
息を整えながら、言い繕う矢野。何よそれ。
犬なら犬らしく、遠慮なんかしないで素直におねだりすればいいのに。
「…そう。だったら、思うようにするわ。立ちなさい、矢野」
私の言葉に、矢野が素直に立ち上がる。頭ひとつ分高い矢野に見下ろされるけど、ひるんだりしない。
私は矢野の主人で、あなたは私の犬なんだから。
あなたが私のものだってこと、思い知らせてあげる。
「ソファーに座りなさい。もっと深く。…それでいいわ」
矢野と入れ替わりに立つと、さっき矢野がしていたように今度は私が矢野の前にひざまずいた。
「お嬢様? 何を」
「だ、黙ってなさい。私の思うままに…でしょ?」
恐る恐る矢野の股間に手を伸ばし、ズボンのチャックを引き下ろす。そして下着の中で、苦しそうにしているそこに手を伸ばすと。
「きゃっ…!!」
下着の開きの部分から、勢いよく飛び出してきた。その、矢野の。
「ぺ…ぺ、ぺニっ…!?」
「はあ、まあ。ペニス、ですが」
なんだか、呆れたような顔で見下ろされているような。
「ば、バカにしないで! それくらい知っていてよ!?」
そう。大学の女子たちから、そういう本を見せられたことはある。でもその、写真じゃなく絵だったし。
こんなびくびくして、先のほうも濡れていて…大きく、て。色ももっとこう…ピンクまではいかなくても、普通に肌の色くらいかと。
そこから目を離せず、でも何かすることもできず。躊躇していると、頭の上で声がした。
「お嬢様。無理なさらないで下さい。ご褒美なんていいんです。自分は…いえ」
ぽん、と頭の上に手が置かれた。思わず、矢野を見上げる。
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