二度目の初体験 (Page 2)
飯田先輩の唇が微かに触れた。
「…うん、旨い。たまに食べてたろ?」
覚えてくれてる…いや、それより唇!
飯田先輩、何食わぬ顔して、サンドイッチを味わっている。
「だから、は・や・く」
「これでも、早いんです」
「あ、顔色よくなってる。こっち向いて」
触れたとかじゃなく、ちゃんとしたキスされてる。
片手で、私の頬を持って…。
唾液が音を立ててる。
「たまんないな…三木の表情。興奮してきた」
「や、やめて、ください…職場ですよ…」
目をギュッと閉じて、甘いため息をついた。
ごめんなさい、先輩の彼女さん…。
「三木さ、俺彼女いて、こんなことする男だと思ってない?」
読心術?!超能力?以心伝心??
「なに、そんな驚いて…そっか。三木、そんなこと考えてたんだ」
「すいません…飯田先輩、モテるから」
一瞬、飯田先輩の表情が冷たくなった。
傷ついたような、寂しいような、初めて見る表情。
「ムカつく、三木」
ムカつく、三木…。
飯田先輩は、お客様がカットやパーマ、セットする椅子を指さしてる。
「あっち。はやく行けよ」
照明が落ちてるから、いつもと同じ椅子でも雰囲気が違う。
座ると、鏡越しに目が合った。
「目。逸らさない」
キスしたのが恥ずかしくて、飯田先輩の顔が見れない。
「ほら、だめだって」
なに、なに?飯田先輩?私の前に回り込んで、なにするんですか?
「やめて、ください…」
「三木の胸、柔らかい…気持ちいい…」
「あの、ぁッ…」
「なに?」
ニットをめくりブラジャーをずらされてる私と飯田先輩が鏡に映ってる。
いくら照明落としてるっていっても、ガラス張りの店で、私、胸が見えて…。
「あぁ…飯田先輩、店でこんな…」
「こんな乳首立ってるのに、なに言ってんの?」
エアコンの温風が、捲られた肌を撫でてる。
でも、飯田先輩の指先が、スーッと上半身の上を通ってくのが、もっと気持ちいい。
「なんで、乳首立ってるの?」
「ぁっあぁ…」
「可愛い声だけど、答えになってない。うっとりした顔して…」
飯田先輩を見ると、私を見ながら、乳首の周りに指先を滑らせている。
腰が浮いて、目を閉じた。
飯田先輩って、好きなところ、わかるのかな?
「ぁあああっ…」
乳首の先端を親指で触れ、気持ちいい力でギュッと摘まれた。
「三木、焦らされるの好きだろ?」
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