あなたの手が私の肌を泳ぐとき

・作

結婚して4年。夫に何か不満があるわけではないけど、どこか満たされない茜。会員制のプールで気晴らしに泳いでいると、そこで働いている北斗に声を掛けられて。情熱的な彼にときめく胸。着かず離れずの距離でいたある日、急にシャワー室の灯りが消えて…

職場恋愛で夫と結婚して4年。夫は優しいし、誠実で。子供はいないけれど、どちらの両親も姉夫婦や義兄夫婦の孫で十分なのかとやかくは言わない。

恵まれていると思う。最近帰りが遅い夫は帰ってくると疲れたと言って早々に寝てしまう。もともと淡白ではあったけれど、最近はほとんどそういう事もなくなった。

何か不満があるわけじゃない、ただ満たされない。

「ふぅっ」

昔やっていた水泳をまた始めた。会員制のプールはいつもどこか閑散としている。鍵付きのロッカー、シャワールーム使い放題。そこが気に入っている。プールから上がり髪を拭いていると声を掛けられた。

「いつも来られてる方ですよね、いつ見てもいい泳ぎっぷりですね」

「えっと、あ、ありがとうございます?」

どういうリアクションしていいか分からず、ぎこちなくお礼を言ったらくすくす笑われて。なんだか恥ずかしくて目をそらす。

「ここの職員の北斗っていいます。いつもご利用ありがとうございます」

「宇佐見茜です」

人懐こい笑顔。歳は多分20代半ばぐらいだろうか。肩ががっしりしているから、彼も学生時代に水泳競技をしていたのかもしれない。そうでもないとここでは働かないか。

「宇佐見さん、綺麗ですね」

「あはは、年上を口説いてどうする気?私、既婚者よ?」

「年上って言っても、宇佐見さんそんな歳変わらないでしょう?26とか27とかじゃないですか?」

思わず失笑してしまった。でもまあ、これぐらいの青年には女性の歳というのは分かりにくいのかもしれない。それも若いってことかな。

「そんなに若くないよ、30歳。北斗さんは25歳くらい?」

「そうです、今年26です。宇佐見さんが既婚だとか年上だとか関係なく美人」

あんまりにストレートな褒め言葉をこちらをまっすぐ見て言う。たじたじになった私を見て、また笑った。まだこの時点では可愛らしい年下青年だった。この時点では。

*****

「茜さん、こんにちは」

「こんにちは、北斗君」

それ以来、顔を見たら挨拶したり、他愛ない世間話を少しするようになった。いつも私をまっすぐ見ていて、よく気が付いて、話も面白かった。気が付けば呼び方も宇佐見さんから茜さんに変わっていた。

「今日も綺麗ですね」

「もう、そんな事ばっかり」

夫からはもう聞けなくなった言葉に胸が高鳴る。彼に会えたその日はなんだか満たされた気分で眠ることができた。

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