彼氏が漫画家デビューできたのは、私のサポートのお陰です

・作

『僕はエロ漫画を描いてデビューを目指したい』。ずっと漫画家を夢見てきた彼氏・國枝海翔(かいと)からの宣言に最初は戸惑った槙野美紅(みく)だったが、モデルとして協力することを決意。美紅をモデルに描かれた漫画やイラストは、瞬く間に人気になっていって…その喜びを分かち合いながら、美紅は今夜も海翔のためにえっちな行為に精を出していく。

「美紅ちゃん、いつもありがとね」
「海翔の漫画が褒められるの、私も嬉しいから」

槙野美紅、23歳。彼氏である國枝海翔と同棲を始めて、まもなく1年。『或カイト』のペンネームで、少し前に漫画家としてデビューを果たした海翔を支えるべく、今日も私は文字通り『一肌脱ぐ』ことになっていた。

「ンッ、は、ぁ…」

学生時代からひたすら漫画やイラストを描き続けてきた海翔だったが、鳴かず飛ばずの状態が続いていた。ラフなイラストはそれなりに描けるし、彩色のセンスも悪くない。短編のストーリーが得意で、自分のフェチやこだわりの要素に力を入れる反面、内容が尖りすぎてしまうことも。そんな彼が知人から『エロ漫画を描いてみれば?』と勧められたのが、約1年前のこと。

「お尻、初めてだから…緊張するな」
「無理しなくていいからね」
「でも良い画を撮らないと」

軽い気持ちでネットへの投稿を始めてみたところ、反応はそこそこ。僕はエロ漫画を描いてデビューを目指したい、もっと頑張りたい、だから美紅ちゃんも力を貸してください。

土下座同然で海翔が頼んできたのは『エロ漫画やイラストのモデルになってほしい』ということだった。最初は恥ずかしさが勝っていた私も、自分がモデルになった作品の評価が良くなれば、海翔とともに喜べるようになり。今では私の方から積極的にあれこれ提案し、今日は初めてのアナルセックスへ挑戦することになっていた。

「美紅ちゃんのおっぱい…相変わらず神乳だよ…」
「みんな大好きだもんね」
「でも本物を触れるのは、僕だけだから」

モデルをするようになってからはボディメイクを意識してジムに通ってはいるものの、海翔からはダイエットはしないでと釘を刺されている。 巨乳で肉感的、いわゆる男性がいうところの『ぽっちゃり』体型の私。絵に落とし込まれたときに多少の誇張は加えられているものの、どうやら『エロ漫画で映える』スタイルであるらしかった。

「準備、できてる?」
「こっちはオーケーだよ」
「海翔のこれも、元気だね」

同棲前はどちらかといえば淡白で草食系男子だった海翔も、えっちなイラストをたくさん描くようになってからは性欲が増した気がする。欲情した表情、セクシーランジェリーやコスプレ衣装、恥ずかしいポーズ、アブノーマルなセックス。撮影や録画のみで終わる日など無いに等しく、今日のようにえっちをしながら…というのが私たちのお決まりになっていた。

「まずね…ローション、を」
「お尻の中も…洗ったりしたの?」
「…うん、したよ」
「今度はそれも見せてほしいな…描いて、みたいかも」

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