過去に見下していた男が身体の相性がバッチリで喘いでしまう私。
自分の不貞が原因で離婚し慰謝料による借金返済の為に風俗店で働き、心身共に病む毎日…ある日、働く店に学生時代にからかっていた男がイケメンのエリートになって現れた。屈辱に耐えながら接客していたが…クライマックスで本番になったら誰よりも身体の相性がバッチリで仕事を忘れて夢中なってしまいました。
とある歓楽街…大衆ソープ店。
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「有難うございました。またのお越しをお待ちしています」
先程まで接客した男をお辞儀をして見送り、花…本名、田中美花は張った糸が切れたかのように脱力してあてがわれた個室のまだ情事の跡が残るベッドに寝転がった。
「疲れた…あぁ、もう死にたい」
田中美花が風俗嬢として働く事にななったきっかけは2ヶ月前に遡る…
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田中美花は大手企業の受付嬢として働き…後に若くして役員となった男と結婚して寿退社をしていた。
専業主婦として平穏に過ごしていたが、美花は行きつけのカフェの店長と不倫関係になった。
だが、美花の行動を怪しんだ夫によって不倫が露見して離婚…。
夫から、そして不倫相手も既婚者だった事から相手の妻からも慰謝料を請求されて実家からも勘当された。
一括で請求された為に手元にあった貯金だけでは到底足りず…借金をして元夫と相手の妻に慰謝料を支払った為に安いアパートに住み、借金返済の為に風俗で働く生活を送るようになった。
「はぁ…片付けなきゃ」
美花はまだ疲れが残る身体をゆっくり起こし、個室の掃除とゴミの片付け、備品の確認を始めた。
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翌日…いつもの様に出勤し、従業員に挨拶をして個室に入って待機をする。いつものルーティンだ。
いつもの様に待機をし、指名客、フリーの客にサービスをし…夜になった。
二人を相手にして疲れでボーッとベッドに座っていると…
ピリリリッ
部屋の内線が鳴り、美花は受話器を取った。
「はい、花です」
『あぁ、花さん。今、来店したお客様…フリーで花さんに付いて貰うので準備お願いします』
「わかりました」
内線を切り、美花は客を迎える準備をして部屋のドアの前で正座をして頭を深く下げた。
ガチャッ
「いらっしゃいませ、花です。宜しくお願い致します」
「その声…お前、田中美花か?」
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