姫と騎士は想いと身体を重ね合う (Page 4)

初めての絶頂に呼吸の荒くなったエルシアは、助けを乞うようにレオンへキスをした。

レオンはそれに応えながらも、エルシアの脚を広げさせ、自身の局所を覆う布を外した。

猛々しいレオン自身を初めてみたエルシアは、息を飲む。

「それを……私の中に?」

「ええ、まあ……お許しいただきたいですが、大丈夫ですか?刺激にもまだ慣れていませんし、やめても……」

「嫌よ!それにさっき言ったじゃない、私に傷をつけてって」

キッと自身を見つめるいつもの強気な瞳のエルシアに、レオンは微笑んだ。

「ではエルシア様……」

「ねえ、今この場に様付けは必要かしら?」

思わぬ文句にレオンは目を見開いたが、すぐに嬉しそうに眼を細めた。

「では……どうか私だけのものになってください、エルシア」

「もちろんよ、レオン……来て……」

ゆっくりと、慎重にレオンは腰を押し進めていく。

エルシアの中の抵抗は、凄まじいものだった。

少し入れては引き抜き、また少しずつ侵入しては引き抜きを繰り返す。

「ん、んっ……はあっ、ん……すご、い……」

「まだ全部入っていないですが……とても気持ちいいですよ、エルシア……」

首筋や鎖骨にキスを落としながらレオンは言う。

それから時間をかけて慣らしていき、エルシアはレオン自身をすべてのみ込むことができた。

すでにレオンはその締め付けとこれまでの我慢から限界が近かったが、エルシアと一つになれた喜びを大いに感じていた。

「エルシア……動いてもいいですか」

「ん……いい、わよ……あなたの好きに、して……」

潤んだ瞳で言うエルシアに、レオンの背筋にゾクゾクとしたものが走る。

好きな女からそんなことを言われて、これ以上何を我慢しようというのか。

ゆっくりと引き抜いてはまた押し戻し、それをだんだんと等間隔で動かしていってエルシアの中を楽しんだ。

「あ、あっ……レオン、レオッ、ン……」

「エルシア……どうですか、苦しくないですか」

「ふあっ!ん、くっ……あっ……だ、だいじょ……ひ、んあっ!あっ、やあっ!」

レオンはエルシアの手を取り、ベッドへと縫い付ける。

「あっ、レオン、レオンッ……」

「くっ……エルシアッ……!」

だんだんと高まりつつある二人。

レオンの腰の動きは早まり、間もなく限界を迎えることを伝えていた。

自分の中でレオン自身がさらに膨らんだのを感じたエルシアは、レオンの手をより強く握る。

「レオ、ン……おかし、くっ、んう!なりっ、そ……」

「ああ、エルシア……また達するのですね……今度は共に……」

「ん、やだ、あっ、あっ……んあ!あっ!んくぅっ、ん……」

奥の方をコツコツと叩いていやると、エルシアの中はより締まった。

エルシアの肩口に額を寄せ、レオンは強く奥まで貫く。

甲高いエルシアの甘い声が絶え間なく続き、そしてその時が来た。

「エルシア、愛しています。これまでも、これからもずっと……」

「私、もっ……レオン、愛している、愛してるっ……んっ、あ、ああぁっ!!」

エルシアは、身体の中に熱い何かが注がれるのを感じた。

どうすればいいのかわからず、ただただ声を荒げ、深く息を吸う。

そこへレオンが唇を重ね、二人は夢中でお互いを求めあった。

熱の放出が終わり、落ち着いたレオンはゆっくりとエルシアから自身を引き抜く。

ほう、と疲れたように息を吐くエルシアの乱れた前髪を少し直して、その額にレオンはキスを落とした。

「レオン……ずっと、私の騎士でいてね」

「ええ、エルシア。約束です。あなたの隣を、永遠に私のものに……」

優しく微笑み合うエルシアとレオン。

結ばれた手は二人の愛の如く、固く強く絡み合ったままだった。

Fin.

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