甘い詩 淫靡な吐息に魅せられて (Page 4)

「ねぇ…んっ…私のココにも…はぁ…入れて…」

ペニスから唇を離したまゆが、秘部の中の指をグチュグチュ動かしながら、俺の上に乗っかってくる。

俺はまゆの身体をベッドに押し倒し挿入しようとした。

ゴムを付けていないことに気づきようと枕元に手を伸ばした。

「ゴムつけるの?」

「うん。生でしたいと思ったけど。つける、なんか今日の俺変だから」

そう言ってゴムを付けると、俺はまゆの奥深い所まで思いっきり突いた。

「あぁぁ!!」

まゆの喘ぎ声が響く。
きっと俺はこの声に乱されたのだと思った。
まゆをギュッと抱きしめながら何度も何度も奥まで突いた。
俺が突くたびに、まゆの艶やかな喘ぎ声が耳元で響く。

「まゆの喘ぎ声、ヤバすぎ。めちゃくちゃ可愛い…ずっと聴いていたいよ…」

俺がそう言うと、まゆは唇に吸い付いてきた。

「ねぇ…抱っこして」

そう言われ、俺は繋がったまま、まゆの身体を起こして、対面座位の状態になった。

「私の声、いっぱい聴いて気持ちよくなってね」  

まゆはそう言うと腰を動かしながら唇を俺の耳元に近づけた。
腰の動きに合わせてまゆの甘い声が俺の耳を刺激する。

「まゆっ…すごい可愛い…めちゃくちゃにしたいよ…」

「いっぱいして…私のこと…いっぱいめちゃくちゃにして…」

まゆの腰が動く度に繋がっている部分からぬちゅぬちゅと音がする。
耳元ではまゆの声が甘く響いている。

堪らなくなり俺は何度も何度も激しくキスをした。
腰をいやらしく動かしながら、甘い吐息のような声はますます艶やかさを増していた。

俺は妖艶な歌の中果てた…。

 

俺は、腕のなかでまどろんでいるまゆを呼んだ。
質問したいことがあったのだが、きっといい返事は来ないだろう。

「また、会えたらいいなぁ」

俺が独り言のようにそう言うと、まゆはポツリと呟いた。

「でもごめんね、私探してる人がいるの」

『どんな人?』と聞こうとしたけどなんとなくやめた。

聞いたところでまた会える訳ではないのだから。

そんな俺の心を見透かしたのか、まゆは少し寂しそうな顔で俺に言った。

「忘れられないような夜を一緒に過ごしたのに勝手にどこかに行ってしまったの」

「その人のことが好きなんだ」

俺の問いかけに恥ずかしそうに頷くまゆ。

俺はその男が羨ましく思ったのと同時に、切ないような悲しいような気持ちになった。

とりあえず、まゆという女を忘れたくないと思った。

Fin.

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