彼氏を想像しながらローターでオナニーしているところを、彼氏に見られてしまって… (Page 2)

『紗雪…、おもちゃでイッて満足しちゃう?』

そんなセリフを想像したら、また欲求が立ち上って来る。

「オモチャじゃ、やだぁ…。ここ、ヒクヒクしてつらいのぉっ…おねがい…挿れてっ…」

脚を広げて、見せつけるみたいに割れ目を広げてから、スーッと指でなぞると、トロトロにとろけきってるのが自分でも分かって興奮が募る。

「んっ…悠の欲しくて…こんなにエッチになっちゃってるよ…」

そう言いながら、見せつけるみたいにワザとクチュクチュ音を立ててクリトリスを指でなぞる。

イけない程度にゆっくりクリトリスを弄っていると、キィ…っと、そっと扉が動く音がして、一瞬で血の気が引いた。

え、泥棒…?

このタイミングで?

いや、このタイミングってむしろ強姦目的とか…?

一瞬にして冷静になって、下着とショートパンツを履き直して、緊張しながら忍び足で扉に向かう。

ドアを勢いよく開けると、思い切り何かを強打した感覚と「痛っ!!」と聞き慣れた声が聞こえて、心臓が飛び上がった。

「えっ…悠!?…なんで!?」

目の前で尻餅をつく悠を見下ろして、混乱で思わずそう声を上げる。

「いや、予定より早く切り上がったから、突然帰って驚かそうかなー、なんて…」

そう気まずそうな苦笑いで言われて、混乱で頭がゴチャゴチャになる。
そんな…、会えたのは嬉しいけど、このタイミングで…、この態度って、まさか…。

考える程恥ずかしくて消えたくなるけど、恐る恐る口を開いた。

「…見た?」

震える声でそう聞くと、数秒の間を空けて「まぁ…」と、返事が返ってきて、身体中がぶぁっと熱くなった。

「…やっ…」

バタンッ!と勢いよく扉を閉めて、思わず自室に立て籠ってしまった。

最悪…!

やっと会えたのにこんな状況なんて、恥ずかし過ぎてもう合わせる顔が無い。

悠が仕事頑張ってるのに、私はこんなエッチなことばかりして、こんなオモチャなんか買って、しかもしてるの見られて…。

「紗雪…、ごめん!話しかけるタイミングが掴めなくて…、覗くつもりはなかったんだ」

ドア越しにそう話しかけられて、更に羞恥心にとどめを刺された。
覗かれたの確定したし…。最悪。

受け入れられない現実に涙が溢れた。

「…これは…違うのっ…たまに、どうしても寂しい時だけっ…」

そう、なんの言い訳にもならない言い訳をしてしまう。

「…幻滅した?」

恐る恐るそう聞く。

「いや、凄く興奮した」

「無理!変態!」

恥ずかしくて悪態をついてしまって後悔する。

何してるんだろう私。
変態は、むしろ私の方なのでは…。

「…マジでその、何も気に病むことはないぞ」

フォローされる程恥ずかしくて何も返せないでいると、また名前を呼ばれる。

「紗雪、顔見せて欲しい…」

切実な声色に胸が締め付けられる。
私だって、ずっと会いたかった。

そっと扉を開けて顔を覗かせる。

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