偶然の出会いから始まる、名前も知らない年下アイドルとお風呂場で秘密の…♡ (Page 3)
「…え?」
「足、流してあげます。自分じゃ踵見づらいでしょ」
彼まで一緒にお風呂の中へ。ワイシャツにスカートで生脚の私と、シャワーを手にした彼。
私は壁際に立ちながら恐る恐る彼に自分の足を委ねる。
「いきますよ〜…うわっ!」
足元に流れた水で、彼が足を滑らせてしまった。
「きゃっ!」
「お姉さん!?」
いわゆる壁ドンをされ、私と彼の間はゼロ距離。
彼の手に持ったシャワーから水が流れ、私の胸元を濡らす。
「あ…水が…」
冷たくてワイシャツの布がぴったりと肌に張り付き、ブラが透けてしまった。
至近距離の彼も、この状況に気付いたのか、ゴクっと唾を飲む音。
恥ずかしくて隠したいけど、壁に押し付けられてて身動き取れない。
「…んっ…」
少しでも隠したくて体をよじらせるとますます彼に胸を押し付けてしまい、布が擦れて声が漏れてしまう。
「ちょっと…それは反則…」
彼は呟きながら、私の濡れているシャツにそっと触る。
ぎゅっと水の染みた布が肌に伝わり、私はますます敏感になってしまう。
「やっ…つめたぁ…っ」
私の訴えも喘ぎ声になった。
「そんな声出さないで、お姉さん…こっちだって必死に抑えてるんだって」
そう言いながら彼の触る手が優しく胸元に近づき、布を止めるボタンに手が掛かる。
見られちゃう…これ以上はダメって止めなきゃ…。
頭の中では必死に止めたいのに、体は彼に触られたがっていて。
彼の熱っぽい視線や、低く響く声がゾクゾクと私を絡めて離さない。
「ああ…そこは…」
ダメって言わないと。会ったばかりのこの人に見せちゃいけないのに。
でも彼にどんなことをされるのか気になって仕方がなくて。
もどかしくて言葉にできずに彼に目で訴えかけると、
「ダメだったよね」
ふっ、と彼が口元を緩める。ボタンに掛けられた手が離れ、私は思わず「待って」と口走っていた。
このまま終わっちゃうの?
私だってこんなに体の奥が熱くなっているのに…。
そう思った瞬間、彼の手がぐっと私の首すじを辿り、
「こっちからね」
と、優しく唇を重ねられた。香水か何かだろうか、ほのかに爽やかな香りがする。
口付けられながら、もう片方の手が再度胸元に辿り着く。
(先にキスをせがんだと勘違いしたの…?)
勘がいいのか悪いのか。
そんな彼の可愛さにまた胸がキュンと鳴る。
全部良かったですね❗️選べません
鈴木多美子 さん 2022年7月19日