「沢山可愛がってあげるからね」って麗しい御曹司に言われて、断れる女の子なんて何人いるんだろう (Page 5)
「あっ、ひっ、あぁん」
自分でも驚くほど、甘ったるい声が出る。
スムーズに入るようになると、くすぐったい所に触れた。
「あっそこ…」
腰を引くと、グイっと押さえつけられた。
「ほら、ここだろ?」
「あんっ…ダメ、ダメですぅ」
「仕方ないなぁ…許してあげるから後ろを向いて」
四つん這いになって腰を高くあげる。
「あっ」
さっきはあんなに時間がかかったのに、驚くほどスルリと受け入れてしまう自分に驚いた。
圧迫感が凄い。
「太い…」
「こんなに太いの覚えたら、他のではもういけないね」
嬉しそうな慎一様。
「他なんて」
考えられる訳、ない。
「考えられない様にしてあげるね」
そういうと慎一様は腰を押さえつけて、奥に何度も打ち付けた。
「あっ、ダメ、ダメですって…あぁっ!」
ギュッと乳首を摘ままれて思わずのけぞる。
「ダメじゃないだろ、こんなにトロトロの癖に」
「はい…良い、いぃですぅ」
「ちゃんと素直に言えば沢山可愛がってあげるからね」
パンパンと乾いた音が室内に響いた。
「あぁ莉音、莉音」
「慎一様…」
「莉音、イクよ」
「は、はい」
温かいものが中に放たれたのを感じた。
*****
翌朝。
おはようのキスで目を覚まして。
「僕の莉音、支度をしておいで。服はバスルームにあるからね」
「はい。慎一様」
「僕の莉音」という言葉にドキドキしつつ身支度を整える。
(…?)
脱衣所にはドレスが置かれていた。
「…あの、慎一様?」
着替えて部屋に戻ると、慎一様はもう支度を終えていた。
「どうした?莉音。僕も支度をしてくるけど、待ってられない?」
「いいえ、あの、服が…」
「あれ、気に入らなかった?」
「いえ、あの、素敵です。素敵なんですけど…メイド服は?」
「あぁ莉音はメイド服の方が好きだった?確かによく似合ってたけど」
なんだか会話がかみ合わない。
「あの、私、慎一様のお屋敷に来たのって」
「うちに来るって言ったよね?莉音」
「はい、確かに」
「うちに来て、僕のモノになった。所有印も付けただろ」
「えぇ」
思わず昨夜のことを想い出してしまう。
首筋にはまだ、赤い印が確かに付いていた。
首筋に手を当てると、慎一様が指を重ねた。
「莉音は僕のモノ。もう誰にも渡さない」
「『僕のモノ』って…」
急に電話が鳴った。
「はい、あぁ雅樹?…待ってね、今かわる」
無言で受話器を渡された。
「…莉音です。…えっ、慎一様ですか?はい、随分良くして頂いて。ドレスまで…。えっ、『お幸せに』?それって…?」
『相変わらず、莉音は鈍いなぁ』雅樹様はそう言って電話を切った。
「雅樹、何て言ってた?」
「『莉音は鈍いなぁ』と」
「そこが良いんだけどね」
そう言うと慎一様は唇に触れた。
「莉音は僕のモノ。一生可愛がってあげるからね」
「一生ってもしかして…!」
「覚悟してね」
囁きは腕の中で聞いた。
Fin.
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