「沢山可愛がってあげるからね」って麗しい御曹司に言われて、断れる女の子なんて何人いるんだろう (Page 2)

「ねぇ莉音、やっと君が僕のモノになるんだね」
囁かれて、耳が熱くなる。

「慎一様のモノに…?」
「そうだよ莉音。沢山可愛がってあげるからね」
「可愛がってって…」

冗談なのか本心なのか。
慎一様は私をドキドキさせる天才だ。

トントン。
ノックの音に慌てて身体を離す。

「どうぞ」
慎一様の声と共に、扉が開いた。

「ごめんね。待たせちゃって」
雅樹様がご帰宅なさったのだ。

「お帰りなさいませ、雅樹様」
コートとマフラーを受け取り、雅樹様の部屋に持って行こうと足を進めると。
突然腕を掴まれた。

「莉音がね、良いってさ」
「あぁ、そうか…。莉音、おめでとう」
雅樹様の柔らかい笑顔に嬉しくなる。

「慎一様、手を…」
振り返ると慎一様が険しい顔している。

「莉音、君はどうして雅樹の所に行こうとするの?」
慎一様の言葉にはどこかトゲがあった。

「雅樹様のコートとマフラーをお部屋まで…」
「あぁ莉音大丈夫だよ。もう僕のことは気にしないで」
「えっ?」
「慎一の所に行くんだろう?支度をしておいで」
「今…ですか??」
「あれ、慎一はまだ話してなかったのか」

「話そうと思ってる所に、雅樹が帰ってきちゃったんだよ」
スネたように慎一様が呟く。

「慎一はね、1日でも早く慣れて欲しいから、スグにでもって」
「でも私、ご挨拶も何もしていないですし、そもそも荷物もまとめてなくて」
「君の新しいご主人様は知っての通りせっかちだ。挨拶は改めて来れば良いし、大切なモノだけ持って行けばきっと慎一が全て揃えてくれるだろ」
「当たり前だろ!うちに来てくれるんだ。何一つ不自由な思いはさせないさ」
「な?ほら、早く支度をしておいで」

「はっ、はい。それでは失礼いたします」
大きく頭をさげて、私は支度をするために自室に急いだ。

*****

夜も更けた頃にお屋敷についた。
通されたのは、慎一様のお部屋の横にある大きな寝室。
ふわっと甘い香りが鼻をくすぐる。

「こっちにお風呂があるから…おいで」
「はい」
「僕もシャワー浴びて来るから、そこにある服に着替えてね」

促されるままにお風呂に入ると、脱衣所に見慣れない服と白い花が一輪おいてあった。

「これを着ろって…ことかな?」

肌触りの良いネグリジェに袖を通して部屋に戻る。
慎一様は、大きなベッドに腰掛けてお茶を飲んでいた。

(なんて絵になるんだろう…)
思わず見惚れて、声を掛けるのを忘れそうになる。

「あの、慎一様?」
「どうした?莉音」
「この服…」
「今日からは、僕が揃えたものを身に着けるんだよ」
「お気遣いありがとうございます」
「おいで、莉音」
ポンポンと、慎一様はベッドを叩いた。

「はい」
大人しく隣に座る。
部屋に入った時に微かにした甘い香りが強くなった。

「莉音、今日から君は僕のモノだからね」
「伺っております」

こんなに綺麗な人に『僕のモノ』なんて言われて、断れる女の子が何人いるだろう。

「大事にするから、ね」
囁きに、心が躍った。

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