悪魔の体液は禁断の蜜~異種婚の2人の初夜~ (Page 2)

「結婚式当日まで、言わないつもりでした」
「どうして?」
「まだ指輪の直しが終わっていないんです」
「そんなこと…」
「ウテナ様、昔言ってましたよね。『プロポーズには指輪と白い薔薇の花が欲しい』って」

確かに、そんな夢を見ていた頃もあった。

「でも、それって何年も前の話じゃない」
「完璧な状態でお迎えしたかったんです」

拗ねたようにルーが呟く。

「だったら指輪ができてから、お城でプロポーズしてくれれば良かったのに」
「…執事が急に黒い羽根を出して、プロポーズをして魔界へ連れて行ったらどうなりますか?」
「みんな驚いて追いかけるわね…あぁ…それは…良くないわ」

自分の思慮の浅さに恥ずかしくなる。
ルーは人間界でそっと私を見守りながら、大切にここまで運んでくれたんだ。

「ウテナ様」

優しく語り掛けるようなルーの声に顔をあげた。

「驚かせてしまって申し訳ないですが、一生かけてお守りします」

ルビーの様に輝く瞳に吸い込まれてしまいそうになる。
このまなざしにときめいたことがあったのを、ルーは知っていたんだろうか。

差し出された手に、右手を重ねる。

「あの、私…」

魔界に嫁ぐって聞いた時には絶望すら感じたのに。
今は、胸が温かい。

「後悔、させませんから」

囁きは、ルーの腕の中で聴いた。

*****

「ご存知ですかウテナ様。悪魔の体液は禁断の蜜なんですよ」
耳元で囁かれた。

「禁断の蜜?」
「そう、禁断の蜜。特に人間には、媚薬より強力に効くんです。試してみましょうか」

そう言うとルーは、私の頭を押さえた。
長い舌が口の中に入ってきて、ゆっくりと物色する。

「んっ…ふぅ…」

頭がボーッとして、胸がドキドキする。

長いキスが終わり自由になったのに、何故か口が半開きになって涎が垂れて来た。

「あぁ良いですね。キスだけでこんなに蕩けた顔を見せてくれるなんて」

ルーは嬉しそうに言って、ドレスの胸元を大きく開き音をたてながら乳首を吸った。

「あぁん」
初めての感覚に、思わず声が漏れる。

「スグに、もっと良くなりますから」

長い舌が乳首を弄び、水音が部屋に響く。
体の奥に甘い疼きが広がっていく。

「んっ、あんっ」
いつしか声は大きくなり、何かを求めるように腰が動いてしまう。

ルーの指がクリトリスに触れる。
「…っ」
恥ずかしいのに腰が止まらない。

「ウテナ様、ここにも体液をたっぷりと塗り込みましょうね」

そう言うとルーは、長い舌で今度はクリトリスを弄びはじめた。
剥き出しになったクリトリスにキスされる。

「あぁっ!」

強い刺激に腰が跳ねた。

「あ、ダメ、ねぇ」
「どうしました?」
「そこ、ダメ、ねぇ、刺激が強いの」
「そうですか、それなら慣れるまで沢山可愛がってあげましょうね」

悪魔の様なルーの声。
いや、悪魔だったんだっけ…。

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