私だけが知る、上司の夜の顔 (Page 4)
整わない息と焦点の定まらない視線で訴えれば、歪んだ視界の向こうで社長がベルトを外すのがわかった。
スキンをつけるのすら待てなくて、腰が揺れる。
この人と、早くひとつになりたくてたまらない。
「いれるよ」
「んっ」
くちゅりと音を立てて、社長の亀頭が私の膣口に触れる。
何度か擦って馴染ませた後、ぐっと力を入れて侵入しようとしてくる。
思わず入る身体の力を抜くように息を深く吸って、その衝撃に備えた。
「あっ、う……、はあっ」
ぐぷん、と亀頭を飲み込んでしまえば、あとはスムーズ。
ゆっくりと突き出された腰のままに、私の中へ社長のそれが侵入して、やがてこつんと奥にぶつかって動きを止めた。
「七瀬……」
熱っぽく呼ばれて、キスが降ってくる。
そのキスに夢中になっていると、ゆっくりとした動きで腰が突き上げられ始めた。
「んっ、んう、っあ、ふうっ」
絡まる舌の間から、意味のない言葉が漏れる。
腰を掴む手が痛いくらいだけど、気にならない。
それさえも気持ちいい。
徐々に動きが激しくなって、ごちゅごちゅと子宮口を叩かれる。
やっと唇が解放されたかと思えば脚を肩に掛けられて、真上からどちゅっと音を立てて突き刺された。
「あっ……」
視界がちかちかと白んで、声も出せずに私は達した。
だというのに社長は動きを止めるどころか、射精目指してもっと腰を激しく動かすのだから、ずっと高みから降りられない。
たぷたぷの陰嚢がお尻に当たって、ぱんっぱんっと乾いた音がするのに、凶器みたいに硬くなった陰茎が膣内を隙間なく犯すから、愛液が溢れて水音が響く。
「こうじさん、……ああっ」
思わず初めて社長の名前を呼ぶと、その瞬間最奥を突かれて彼が力なく凭れ掛かってきた。
次いでどくどくと身体の中心が熱くなって、彼が達したのだと知る。
整わない息のままでまたキスを繰り返して、笑い合う。
明日は休み。
こうじさんと迎える、初めての朝。
Fin.
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