初めての行為は誰も知らぬ場所で (Page 2)
「っあっ、あっ…あんっ!」
待ち焦がれていた行為だった。
良太のキスはとても優しくて、まるで触れるような口づけだった。
くすぐったさに、思わず気持ち良くなってしまう程に彼の口づけは優しかった。
私が声を上げると、彼は嬉しそうに何度も、何度もキスをする。
その後は、私の胸の突起を丁寧に舐める。じゅる、とわざとらしく音を立てたり、かと思いきや吸ってきたり。
「っ、いやぁっ!」
私は乳首を吸われた刺激で、思わず声が出てしまう。
良太はそんな私の様子が気に入ったのか、少しいじめたくなったのか、乳首をいじったり、吸ったりするのを繰り返した。
「…やっべ、俺のも固くなってきちゃった」
そう言って良太のものを見ると、血管の筋が見えるくらいに固くなっていた。
「中に、挿れたい」
彼はストレートな表現で、私を抱きしめてそう言った。私は照れくさいながらも一つ、頷いて返した。
良太はゴムをつけると、正常位で私の中を指でまずゆっくりとほぐす。ぬる、とした愛液が彼の指にまとわりついた。
暫くして、解れてきたのを見て彼は私の中に、ゆっくりと入ってくる。
ずぷ、ぬぷり、と粘着質な音を立てて、少しずつ、奥へとやってくる。
その度に私は声をあげてしまった。
それくらい、嬉しかった。
「動くね」
彼は一声かけると、腰を激しく振り始める。
パンっ、パン!と肌のぶつかり合う音が二人きりの部屋に響き渡る。
その度に私は「きもっち、いい、りょう、たっ!うれしい、よっ!」と声を上げる。
大切なところを突かれる度に、私の頭の中はどんどんと気持ちいい、と言う感情で満たされていく。
「す、すきっ、あいっ、してるよっ!」
「俺も…お前の可愛いとこ見れて、嬉しい」
「いっ、ちゃうよぉ…っ!」
「じゃあ、一緒にイこうか」
私はそのまま「あっ、あああっああああ!」と大きな声を上げる。それと共に、良太も白いものをゴムの中に放った。
*****
「…良太、案外ヘタレなとこあるよね」
私はベッドに横たわりながら、良太にそう声をかけた。
「なんだよ…悪いかよ」
「いいや?そういうとこ、好きだよ」
私は良太にそう声をかけると、ちらりとこっちを見て顔を背けてしまった。
一瞬見えた彼の顔はとっても赤くて、つい可笑しくなって笑ってしまった。
Fin.
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