チャットの向こうにいた彼に会い、心も身体も惹かれ合う (Page 2)
数日チャットへは行かなかった。
数日後、新着メールが届いた。
捨てメールとしてフリーメールをいくつか取得している。
そのなかの一つだった。
『参加/不参加返答ください』
というタイトルのものだった。
先日、盛り上っていた件だった。
幹事さんが、人数調整をしてるらしい。
以前のオフ会でメール交換をしていたのもあって、連絡してきたのだろう。
「なるべく早く、わかり次第連絡をお待ちしています」と書かれてあった。
メールには、現時点で参加が決まっている人達の名前も載っていた。
真っ先に『ネロリ』の名前を探した。
ネロリには、オフ会に参加するのかどうか聞かれたままで、返事をしていなかったから、内心とても気になっていた。
私が以前、オフ会に参加した時、ネロリとは知り合っていなかった。
だから、今回のオフ会は初対面だ。
返事をしなくては、と思い、1週間ぶりくらいにチャットルームに行った。
幹事さんから個別に『どうする?』とチャット中に連絡が入る。
『1次会だけ参加します』
『了解。また場所等メール入れるからね』
お祝い事だし、『ネロリ』が参加するなら。という思いがあった。
実際男性だと知った時、驚きを隠せなかったけど、会ってみたいという気持ちは変わらなかった。
こんなにも趣味や嗜好の合う人はなかなか居ないと思った。
そして話の雰囲気やチャットの文字から溢れ出る人柄にも惹かれていた。
ネロリには参加するということは伝えていなかった。
場所は有楽町。
人数が15名前後とのことで、1次会をカラオケボックスの大きな部屋を予約したらしい。
行くと以前のオフで会った人も何人か居た。
でも、ほとんどが初めまして。という人ばかりだった。
受付をすると、手際よく、ネームプレートを渡されて、首から下げた。
ネームプレートにはハンドル名が書かれてあった。
全員揃うまでしばらく雑談しながら待った。
今回の主役の二人も揃い、さらに賑やかになった。
チャットのイメージと全然違う人もいれば、大差ない人も居た。
そろそろ開始時間という時に、
『遅くなってすみません』と最後に来た男性、それがネロリだった。
レビューを書く