幸せを運ぶ青い鳥

・作

僕は路上で毎日絵を売りながら、貧乏暮らしをしている。画材以外に回すお金なんてほぼなく、苦しい生活を送っていた。そんなある日、1枚の絵を買ってくれた蒼(あおい)さんに「私の家においで?」と誘われる。彼女がお礼として要求してきたことは…。

幸せの青い鳥の話を知っているだろうか。

僕は誰かに幸せになってほしいと思っている。

だから、君に出会えて本当に良かったと思っている。

「絵はいりませんか」

僕は路上で絵を売って日銭を稼いでいた、貧乏な絵描きだった。

絵もちっとも売れないため、日々の食事や服に気を使うお金もなかった。

「その絵、一枚くれませんか」

ある日、一人の女性が僕に声をかけてくれた。

それは青い鳥の描かれたイラストだった。絵のタイトルは”夢”。

「ああ、はい、もちろん!」

久しぶりのお客さんだった。僕は心を弾ませながら、その絵を彼女に手渡して、お金を受け取る。

「ありがとうございます。これでなんとか画材を買えます」

「いいえ。…ところで、あなた服や食事は…?」

彼女は僕を心配そうな目で見てそう聞いてくる。

「適当にゴミをあさるか、廃棄のお弁当ですね。服はまぁ、適当に」

「そんなのだめよ!…よかったら、うちに来ませんか?お礼なんていいから」

「でも…」

「いいから、もしお礼がしたいなら…一つだけお願いを聞いてほしいな」

「お願い…僕にできることなら!」

「なら、私のおうちにいらっしゃい」

僕は彼女の言葉に乗せられて、疑うことなくついていく。

「ああ、そうだ。私は蒼っていうの。よろしくね?絵描きさん」

「よろしく、おねがいします」

*****

「それで、お礼って何をすればいいのでしょう」

「簡単よ」

シャワーを浴び、スウェットを貸してもらった僕に蒼さんは近づいてきて、突然唇を重ねてきた。ちゅっ、と触れるような優しいキス。

「あなたの体、私に頂戴?」

そう言われると、僕はベッドに押し倒された。

*****

「あっ、ああっ!んっ!きもっち…いい!やっぱ、男の人のって、さいっこう…!」

僕をベッドに寝っ転がらせると、何度も何度も口づけをする。ぐじゅ、ぐちゃと舌が交わる。

「はぐき、なめ…てぇっ…」

僕は言われたとおりに舌を絡めるようなキスをする。それが気持ちいいのだろうか、蒼さんは激しい、嬉しそうな声を上げていた。

それが嬉しくて、僕も彼女の希望に応えようと、懸命に舌を動かす。

「あっ、あんっ、んっ、きもち、ひっ…!」

次に、僕は服を脱いでほしいとお願いされた。

僕はスウェットとズボンを脱ぎ、パンツだけの姿になる。

パンツの上から僕自身のものが立ち上がっていることがはっきりと分かった。

 

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