息子に内緒の秘密の関係

・作

一人暮らしをしている大学生の息子の部屋へ寄った後、私は秘密の関係の男の子に会いに行く。39歳人妻と21歳大学生の不倫恋愛。ちょっとしたお節介から始まった関係に、こんなにもはまってしまうなんて。私を可愛いと言ってくれる彼の優しさが嬉しいから、若い性欲に溺れて今日もセックスしちゃいます。

「相変わらず、散らかしっぱなしなんだから…」

大学進学と同時に、この春から息子が一人暮らしを始めた。

自宅から車で2時間ほどの距離にある、都市部の学生向けワンルームマンション。少し過保護かなと思いつつも、私は月に一度くらいの頻度で訪れては片付けやご飯の作り置きをしている。

「今日もテニスなのね。まぁ、大学生活が楽しいならいいのだけど」

息子は中学生のときからずっと、硬式テニスを続けている。大学でもサークルではなく、テニス部を選んで熱心に活動しているようだ。私が来る土曜日はいつもテニスの練習で、基本的に息子は不在だった。

「おかず…冷蔵庫に入れておきますよ、っと」

この部屋の台所を借りて、作り置きのおかずを4種類ほど。タッパーに詰めたそれらの粗熱が冷めるのを待って、順に冷蔵庫へとしまっていく。アプリで息子宛にメッセージを送れば、今日の役目はほぼ終わったも同然だった。

「…今から行くね、っと」

靴を履きながら、息子とは別の相手にメッセージを返す。手に持ったマチ付きのトートバッグには、息子へ作ったものと同じおかずの入ったタッパーが4つ。今から私は、これを渡す相手の部屋へと行くのだ。

「美沙さん、いらっしゃい」

待ってたよ。柔らかな微笑みとともに軽くハグをされただけで、私の胸は少女のように踊った。1つ下の階に住む翔太くんは、息子とは別の大学の三年生。今年で21歳になる男の子。

「これ、おかずね。いつも地味で変わり映えしないメニューでごめんね」
「ううん、むしろこういうのが好きなんだって俺。今お茶もってくるから、座っててよ」

数ヶ月前、いつものように息子の部屋を訪れて料理をしていたときのこと。

あとはタッパーに詰めるだけ、という段階になって息子から
「ごめん、言い忘れてたけど、今週は旅行で火曜日まで帰らん」と電話が来たことがあった。

作ったおかず、どうしよう。そう頭を抱えた直後、翔太くんが息子の部屋のインターホンを鳴らした。

「これ、夜に食べるね。楽しみだな~」

郵便物が間違っていたんで、持ってきました。そう告げた爽やかな好青年に、私はお節介にも言ってしまったのだ。これ、良かったらもらってくれない? 食べたくなかったら捨てていいから、と。

「今日も息子さん、テニス?」
「そうなの。実家にはたまに帰ってくるし、連絡くれるから元気だとは思うんだけど」

他愛もない会話。息子とさして歳の変わらない、けれども私とは18も歳の離れた男の子。そんな彼の部屋にあがりこんで親しく話をしているのは、もちろん作り置きを渡すのが目的というわけではなくて。

「美沙、さん…」
「…ンッ…ぁ…」

静かに隣へとやってきた翔太くんは、おもむろに私を抱きしめてそのままキスをしてきた。一瞬だけ唇が離れた瞬間に熱視線を交わして、それからまた口付けの続きをねだられて。

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