浸食~ゆるやかに沈む~ (Page 2)
途端、彼のものが一気に入ってくる。
激しいずぶぶぶ、という粘着質な音と共に彼のものは一気に潜りこんできた。
「っあああああっ!!」
「じゃあ、一気にイこうか?」
彼はそう言うと大切な部分をいたぶるかの如く、激しく腰を振り始める。
パン!パン!パン!肌が激しくぶつかり合う音に、私は思わず涙が出そうになる。
半分は痛み、けれど、半分は快楽。
この痛みと気持ちよさが混ざり合う感覚がとにかく気持ちよかった。
「痛い?苦しいかい?でも、一つになってる感じがするだろ?何より、君の顔、とても気持ち良さそうだ」
私も分からなかった。どうして、こんなに久しぶりに気持ちいいと思ってるのか。
おそらく、この人の声と、どこか優しさの中に隠れた威圧的な何かに、沈んでいってるんだろうな。
「いっ、いっ、いたい、いたいのに、いっちゃ、う…よぉ!!」
「いいよ、僕も出す」
「っあっ、あああああああっ!!」
彼は無言で中に出した。同時に二人で果てた瞬間だった。
*****
「じゃあ、また来るね」
昴は一言、そう言って去っていく。
私は名残惜しい気持ちと、彼はまた来てくれる。そんな予感を胸に、彼を見送る。
昴は一人になった瞬間にぽつりと呟いた。
「うん、いまいち」
Fin.
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