先輩カップルに刺激されて初体験しちゃいました (Page 2)
悟が部屋を出ると
「どういうこと?」と真由美は健に聞いた。
「めいちゃんさ、ずっと真由美の口元見てたよね?さっき俺たちが何してたか気になってるんだよね?見てみたい?」
「は???」健の唐突な発言に真由美は思わず声を上げた。
「悟とはまだエッチしてないよね。どんな感じか知りたいんじゃない?めいちゃんはすぐ真っ赤になって可愛いけど、あんまりウブだと悟も手出しづらいんじゃないかな」と同意を求めるように真由美をチラ見した。
「あの、私、知りたいです!悟さんともっと色んなことしたいです」
めいはこのチャンスを逃せないと食いついた。
「オーケー、時間あんまりないから簡単に説明するね」
得意になって話し出す健に呆れた真由美は
「めいちゃん、ごめん。健が変なこと言い出したけど、二人には二人のペースがあるんだから気にしちゃダメ」
「真由美、わかってないなーめいちゃんは悟と次のステージに行きたいわけ。その進め方をアドバイスしようってこと」
真由美の口元を見るめいの熱視線に、単なる興味ではなく思い詰めたような雰囲気を健は感じ取っていた。
「めいちゃん、だいたいの流れは知ってるんでしょ?」頷くめい。
「じゃ、その流れにもっていくにはどうするか?なんだけど、簡単!キスだよ!キスはもうしてるよね?ウブなめいちゃんと奥手な悟。きっかけが必要」そういうと真由美と向かい合い
「真由美、舌出して。めいちゃんのため」
嫌だと言う前に、めいのためと言われたら拒否しづらい。
渋々と小さく口を開け、少しだけ舌を出した。
赤い舌先が見え健はその舌に軽くキスをし、健も舌を出し、チロチロと舌を合わせた。
一度顔を離し、見つめ合うと再び唇を合わせた。今度は舌先ではなく二人の舌全体を絡め合うような激しいキスが始まった。
チュッ、ジュジュゥとお互いの唇や舌を吸い合うような音が聞こえる。
今までめいと悟がしてきたキスとは明らかに違う。これまで二人がしてきたキスはただ唇を合わせるだけの挨拶のような軽いキスだった。これまでの付き合いがまるでおままごとのように思えた。
めいはショックを受け少し悲しい気持ちにもなったが、健と真由美のキスシーンはめいの身体を熱くした。
「もういいでしょ」と真由美が顔を離すが健は真由美の首に腕を回し
「もう少しだけ」と言い、もう一度唇や舌を吸った。
めいは目が離せず二人に釘付けになり、後ろに立っている悟に気がつかなかった。
「何してんの?」あからさまに怒っている悟の声。
「めいの前でどういうつもり?」
めいは悟がこんな風に怒っているのを初めてみた。
「悟、めいちゃん不安がってるのわかってる?」
「は?何言って…」と、言葉を詰まらせ、めいを見る。
「あの、私、その悟さんともっといろんな事したくて」赤くなりながらも伝えた。
悟はめいからの予想外の答えに驚き、何と答えていいか分からず黙っていると
「悟、ちゃんとめいちゃんと話せよ」
そう言うと、真由美を連れて帰っていった。
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