エリート旦那がオナニーを懇願してきた (Page 4)
「···気持ちよかった、シュウちゃん···」
「桜···」
彼のものが秘部から抜かれた瞬間、桜は甘い吐息を吐いた。潤った秘部の中から彼の存在がなくなったことが、桜にとってはとても寂しい。
「良かった···できて···」
桜は修二の安堵した顔を見た時、彼が今までいかにプレッシャーを感じていたか、すぐにわかった。半年間のED生活、修二自身もさぞ不安だったのだろう。
そしてそれは、桜が課していたプレッシャーだった。
「···ごめんね」
「え?桜が謝ることじゃない。俺が···」
「うぅん」
修二の気持ちを、性格を、修二自身を、桜が理解していなかった。
修二はエリートだ。エリートとして課せられた仕事上のプレッシャーもある上、憩いの場である家庭にまで桜は修二に重しを課してしまった。
桜は、隣に寝そべった修二の鼻に、桜自身の鼻をこすり合わせた。修二はくすぐったそうに微笑し、桜の腰を抱き寄せてくる。こんな簡単なふれあいも、久しぶりだった。
「シュウちゃん···ぁ···」
「ん?」
「出てきちゃった···」
彼のものを出されて暫く経ってから、秘部に出された彼の種がどろりと出てくる。生理の経血とも違う、ねばりつくような彼の種の感覚に、桜は顔を赤くした。
(不思議。あんなに求めてきたものなのに、私···)
彼の種は、貴重だ。欲しがっていた子供を得るためのものが、体外に出てしまっているのに、焦りはない。羞恥心と、また僅かな期待が入り交じる。
「シュウちゃん···」
「桜?···んっ···」
桜は修二の唇に、深く口づけた。自ら舌を絡ませ、唾液をすする。彼の手が腰を軽くなでてきて、桜は自分の秘部から彼の種と自身の愛液が混じり合って出てくるのを直で感じた。
「···もう一回···しよ?」
桜は彼の肩を撫で、耳元で囁いた。
中に出された彼の種。求めていたはずのものだったが、今の桜にとってはどうでも良かった。
彼と快楽を貪れたこと以上に、今、嬉しいことはないのだから。
Fin.
レビューを書く