エリート旦那がオナニーを懇願してきた
半年間セックスレスだった夫から、ある夜突然「オナニーしてみせてください」と懇願された!?半年前に「子供を作ろう」と提案したら、その日から夫は勃たなくなっていた。なのに、彼の前で一人ですると、彼はみるみる元気になって···?
「オナニーしてみせてくださいお願いします!」
早口でまくしたてられた言葉と、ベッドに額をつけて土下座する夫。
それを見て、動揺しない妻がいるだろうか?
「お、オナ···?···えっ···?」
ベッドの上にいる桜(さくら)は、土下座する夫に、言葉を失った。
桜と、夫の修二(しゅうじ)は結婚して3年目の夫婦。デパートの化粧品売り場で働く桜は、職場の同僚に誘われたIT企業勤務の修二と合コンで知り合い、結婚した。
(今日の夜もまた、何もないと思ってたのに···)
桜は事態が飲み込めない。
半年前から、桜達はセックスレス。
何故かといえば、理由は簡単。桜が半年前に「子供がほしい」と言ったことがきっかけで、修二はEDになった。
桜の望みにプレッシャーを感じたのだ。
「···なぁに?それをすれば···と思ったの?」
薄暗い2人きりの寝室とはいえ、桜は口でその単語を出すことも憚(はばか)られた。
(今まで、く、口でしたり···エ···エッチな下着着たりもしたのに···今度は、それなの···?)
この半年間、桜は頑張った。でも、修二は勃たなかった。ここ2ヶ月は努力することも怠っていたのに。
「違うんだよ!俺···一昨日桜のオナニー見て、久しぶりに勃ったんだよ!」
修二は、眼鏡をかけた顔をようやくあげた。
「···ぇ?」
見られ、た?桜の顔は途端に火照る。
身に覚えがない訳では、なかった。
いやだって、一昨日は自分は午後から勤務で、朝修二を家から送り出してからしたはずなのに。
「俺さ、家に忘れ物しちゃって!あの時桜、まだ寝とくっていってたからそーっと家入ったんだよ。そしたらまさか···」
ちらりと修二はクローゼットを見た。
(そこは···バイブが···)
一昨日使ったバイブが、隠してある場所。
桜だって、女だ。もんもんとする時だってある。性欲を発散したくて、一昨日一人で行為を楽しんだのだ。
「桜が気持ち良さそうに1人でしてるの見たら···勃ったんだよ···」
「えぇ···?」
この半年間、舐めても咥えても擦っても、修二のペニスは勃たなかった。
オナニーを見られたという事実が桜に羞恥心を感じさせたが、同時に修二が勃ったという事実は、少し嬉しい。
(勿論恥ずかしいけど、でも···!)
桜は、修二に行為を求められていたことが嬉しかった。子どもが欲しいと望み、彼は「プレッシャーに負けてるんだ」と言っていたが、半年間もご無沙汰だと自分が魅力を欠いているせいなんじゃないかと思えてきたのだ。
「桜···頼む··!俺久しぶりに勃って嬉しかったんだ···!」
「シュウちゃん···」
まさに懇願だった。
IT企業のプログラマーのチームリーダーという立場からか、いつも彼は澄ました顔をしている男性だ。
彼の懇願は、自分だって半年間EDで苦しめられた悩みを払拭したいと言わんばかり。
(恥ずかしいけど···)
でも、求められたのだから、応えたい。
「···部屋、もっと暗くしても、いいかな?」
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