わたしはビッチ (Page 2)

*****

「行きたいとこあるんだ!付き合ってくれる?」

「うん…?」

ケーキ屋さんを後にして太郎は私を車に乗せ、行った先は海だった。

私達は車から降りて、浜辺に向かった。

「千葉の海はあんまりきれいじゃないけど、美波も親御さんと一緒で海好きなのかなぁって思ってさ。ていうか、暗くて見えないな」

「そうだね」

波の音しか聞こえない中、私達は笑った。

「あっ…」

何かにつまずいて、転びそうになったが太郎が支えてくれた。

「大丈夫?暗くて危ないから車に戻ろうか」

「うん」

そして車に戻り、駐車場からかろうじて見える海を眺めながら話をした。

「私の両親は海が好きなんだけど、実は私はあんまり好きじゃないんだ」

「なんで?」

「小さい時、海で溺れたことがあって、それ以来怖くて近寄れないの。本当は今も少し怖いの」

「そうだったんだ…ごめん、連れてきちゃって…」

「謝らないでよ!太郎がシリアスになると余計おかしいから!」

「…」

太郎はうつむき、黙ってしまった。

「気にしないで?」

私は助手席から運転席にいる太郎の顔を覗き込んだ。

「俺が…海を好きにさせて見せる…」

「え?何?聞こえな…ッッ!」

太郎は、覗き込んだ私にいきなりキスをした。

「急に何するのよ!」

「ここで…海が見えるこの場所で、美波の気持ちを変えさせてやる!」

「は?何言って…ッッッ!」

太郎はもう一度、唇を重ねてきた。

「ちょっ!ンッンンー!」

太郎を押そうとしてもびくともしない。

舌を絡めてくる太郎。

私の身体は熱くなっていき、太郎を受け入れようとしている。

激しく力強いキスなのに、どこか優しさが混じっていて、太郎に翻弄される。

「後ろにいこ」

「ぅん…」

後部席に移動すると、またも激しいキスが始まり、私の唇を吸いながら、ジャケットをあられもなく脱がされる。

車の中ということもあり、スリルで興奮してくる自分がいた。

そしてワンピースの上から胸元を触る太郎。

反対の手で、ワンピースの後ろのチャックを開けていく。

そのままブラのホックも外し、私の背中に触れる。

太郎の手のひらは熱に帯びていて、私の背中まで熱くなった。

その手はだんだん胸の方に移動し、乳房までたどり着くと、下乳をフニフニと親指で押してくる。

親指は円を描くようになぞっていき、乳輪、そして乳首の先端でとまった。

コリコリッ

「あッ」

親指と人差し指で両方の乳首を摘まれている。

声を出さずにはいられない感覚だ。

私の身体はこの刺激によって一気に覚醒され、ビッチモードに入ってしまった。

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