私の初めてもらってください
男性と付き合ったことはあるけどセックス未経験の私はもう20歳。いざ迫られると怖くなってセックスから逃げてしまっていた。そんな私から去っていく男達…。でも今の彼氏、しのぶのことは大好きで別れたくない!しのぶの誕生日プレゼントにあげることにしたの。「私の身体」を…
20歳にもなって未だにセックス未経験。
今まで、それなりに恋愛はしてきたつもり。
好きな人と触れ合いたいと思っているのに、いざとなると怖くなってできない。
そして男は去っていく…
なんでセックスが出来ないんだろ…
私には付き合って間もない彼氏がいる。
会社の同僚から紹介されて、誠実そうなところに惹かれて好きになった。
彼、しのぶも私に好意を抱いてくれてたらしく、告白されて付き合うことになったのだ。
付き合って1ヶ月、そろそろ身体を重ねてもおかしくない時期。
私達はまだキスしかしてない。
しかも唇と唇が軽く触れるだけのフレンチなキス。
その先に進むのが怖くて、ディープなキスができない。
しのぶも何かを感じとっているのか、私に手を出そうとはしない。
私はしのぶが大好き。
誠実で優しくて思いやりがあって、笑うとえくぼができるそんなかわいいしのぶが大好きなの。
このまま身体を許さなければ、きっと私から離れて行ってしまう…
別れたくなんてない!
だから私は決意した。
2週間後のしのぶの誕生日に私をあげる、と。
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ー誕生日前日ー
「誕生日プレゼントは用意できたし、部屋はきれいに掃除したし、準備OK!」
明日のしのぶの誕生日は私の家に招待しようと、掃除や飾り付けをしていた。
家中の壁に風船を貼り、『happy birthday』と書いてある風船を部屋の中央に飾った。
初めてしのぶと過ごす誕生日、喜んでもらいたい、台無しになんてしたくない!
お世辞にもセンスがいいとは言えない飾り付けだけど、彼を思いながら一生懸命に風船を膨らませて、1つずつ丁寧に飾りを付けた。
ー誕生日当日ー
「とうとう今日がきた…!緊張してドキドキしちゃうな。私は今日、しのぶに抱かれるんだ」
胸を高鳴らせながら出勤した。
頭の中はしのぶとのエッチな想像や妄想をしていて、もはや仕事どころではない。
身体が熱くなり火照ってくる。
私、しのぶがほしい…!今すぐにでも抱いてほしい…!
しのぶを求めている自分がいた。
ようやく仕事が終わり、急いで待ち合わせ場所の駅に向かったら、すでにしのぶが待っていた。
「ごめん!待った?」
「今来たところだよ」
「えっと、誕生日、おめでとう!」
「うん、ありがとう」
私達は手を繋ぎながら私の家に向かった。
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