感じちゃダメなカレは、甘い毒 (Page 4)

「すっごい…、むちゃくちゃ締め付けてくるよ、ユリ」

「ぁ…」

慌てて口をまた押さえる。

「見られちゃうかもって思ったら、感じるんだ。ユリ、こんなにいやらしかったっけ?」

違う。

違うの。

立ったままで挿入されて揺さぶられて、膝がガクガクしてくる。

「ねえ、何で俺と別れたいって言い出したの?俺と一緒になりたいって言ってたよね」

違う。

「旅行に行った時、結婚式はこんなところでやりたいって俺に笑ってたよね。…もしかしてあれも全部ウソだった?」

違う。

「…ウソだったんだ」

「っ…!──んんッ!」

「ねえ、ユリっ…」

答えない私をガクガク激しく揺さぶって追い詰める純也に、それでも口を開けなかった。

「正直に言わないと、このドア、開けるよ」

「!!」

私の肩越しに伸ばされる腕。簡単にドアノブに届いてしまう。その一枚向こうは廊下だ。

ノブに乗せられる純也の大きな手が、とても恐ろしいものに見えた。

ダメ。

やめて…!

「ユリ、言って」

首を必死に振る。純也に激しく責められるナカが熱い。

溶けそう。

「言って」

彼の大きさの分だけ侵される。深く。お腹に届くほど。

下腹から胸。首を伝って駆け上がってくるものに、危うく口が開きそうになってしまう。

急いで喉の奥に押し込んで飲み込んだ。

ダメ。

言っちゃダメ。

苦しい。

「ユリ」

痛い。

私の中に入ってる彼が、深い。

ナカでどうしているのかカタチまではっきりと分かってしまうくらいに。

「言って」

同時にガチャリと押されるドアノブ。

「──!!」

衝撃にビクビクッと体が強張った。

痙攣する脚と下腹。

ぐちゅっと水音を立てて彼が動く。

私は、ただ自分の口を押さえながら崩れ落ちるしかなかった。

「ぁ…あ、ぁ…」

「ユリ」

「ぁ、ぁ…」

股からつうっと伝うしずく。いやらしい軌跡を内腿に感じながら脱力していく私を、純也が支えてくれた。

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