カラダに残った彼のユビサキ (Page 2)
だって、覚えてないの。
本当に。
記憶がなくなるほど飲むなんて初めてで、朝起きたら自分が裸だったことに驚いて慌てて逃げて、そのことは悪かったと、確かに思ってる。
インターンの大学生の君とまさか、そんなつもり…無かったから。
会社に知られたらマズイですか?って。強引にこのホテルの前に連れてこられて、逆らえなかった。
「由希さんから誘ってきたんですよ、あの日は」
覚えてない。そんなこと私、言ったの?
だったらごめんなさい。セックスなんてするつもりじゃなかったの。そう言えればどんなに楽だろうか。
「この部屋で何回セックスしたか数えてました?由希さん途中でトんでたけど、その後五回はイってましたよ。不感症って言ってましたけど、もしかして俺のこと馬鹿にしてました?入れる前から散々イくような体してるくせに」
「ちが、違う、そんなことない!」
「じゃあ見てくださいよ」
抱きしめられたまま、ぐいっと強引に向きを変えさせられる。ベッドの方を向いて立たされてたのが反対方向に。
「いやぁっ」
そこには大きな鏡があった。乱れた私の姿が映る。体格のいい彼に後ろから抱き抱えられ、はだけたブラウスからはブラのレースと、乳房をつつむ彼の大きな手。下半身にも。
まくられたロングスカートから覗く脚の間。もう片方の彼の手が下着に潜り込んでるのが、鏡越しにかろうじて見えた。
「見ないでっ、やだ、離して!」
「でも鏡見たら由希さんのココ、また濡れだしましたよ」
「嘘よ!」
「本当ですよ、ほら」
ぐちゅ、ぐちゅ、とわざとらしく音を立てる彼の指の動きにまた声を上げてしまう。鏡から目が離せない。朝にセットした髪が乱れて、せっかく塗ったリップも最初のキスでみっともなくはみ出してる。
ヤメテ、こんなの、見せないで。
なのに彼の手が乳首に爪を立てて痛みを与えては、つまんでこすって、私をおかしくさせる。
スカートの中の手は乳首の方とは違って、揃えた指でひたすら優しく私を撫で回していた。彼の高い体温がそこから伝わって、うっとりしそう。
激しさと優しさをうまく使いこなす彼の硬い指先に、私は見事に翻弄されていた。
やがて、立ったままの膝がガクガクしてくる。
もう…無理…。
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